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親の意見は助言?アドバイス?それとも支配?

知人との話

先日知人と話していた時のことです。

その方はお子さんがふたり。
息子さんの方は現在20代前半だそうです。

親として子供の特性や性格・成績・将来性を考えて話し合って、高校進学時に工業高校を選択し、その後地元の理系私立大学に進みました。
大学に入学後、しばらくしてから「本当はこの大学に行きたかったわけじゃない」と中退したそうです。
知人が「進学先を考える時に、親は助言やアドバイスのつもりで言ってたんですよ。でも子供には、そうしないといけない命令のように聞こえてたんですね。大学中退ってなってから子供と話してると、これまで自分の意思で決めてなかったみたいなんですよ。『お父さんが言ったから』みたいな事言われましてね。親はそんなつもりなかったのに…難しいですね」とおっしゃっていました。
今は働いて収入をちゃんと得られているそうです。

自分自身を振り返って

この話を「すごくわかるわー」と思って聞きました。
親の言葉は思っている以上に子供を縛ります。
そのことを改めて肝に銘じないといけないなと思いました。
でも正直難しい。
親が思っている以上に、子供は親に忖度しています。
反抗期であっても「きっと親は私にこうして欲しいんよね」を軸に動きます。
自分自身と向き合って決めるより、誰かに決めてもらった方がラクっていう側面もあります。
自分で考えるタイミングを逃し続けると、指示待ち人間になったり、人のせいにしたり、自分で考えたり決断できない人になってしまいます。

でも難しい。
親は子供に失敗して欲しくない。
なるべく最短距離で行って欲しい。
子供の性格や特性をわかったつもりでいる。
でも親が思っている性格や特性って、小学校低学年までの子供のことかもしれないなーと最近思います。
子供は親の前では“こども”を演じてくれているんだろうな、と。
演じてくれている“こども”に甘えないで、親の方から子離れをしていかないと、親に依存してしまう自立できない親子関係になる危険性がありますね。
側から見ていると完全な依存関係になっている親子でも、本人は全く気づいていななかったり、それを指摘されても「いやいや、うちの子って子供っぽいから〜」で終わらせる人も多いです。

これは知人に思ったことではなく、今この文章を書きながら自分自身を振り返って気づいたことです。
親がちゃんと自立する。
自分の楽しみを持って、友人も持って、仕事も収入も持って、親自身がひとりで生きていける準備をしていかないと。
子供はいつか親元を離れるし、そうでないといけないから。
子供が親元を離れる時、もう“こども”を演じなくていいように。
親のことを気を取られず、自分のことだけを考えて進めるように。

あとがき

noteに書くことは私にとって、自分自身を整理する棚卸しのような意味合いがあります。
書いて整理することで、見えてくるものがたくさんあります。
今日この文章を書いて、特に後半はこれまで漠然と頭の中にあったことを言語化できました。
拙い文章をこの最後までお読みくださった方に感謝いたします。
お付き合いくださりありがとうございます。

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