外の空気とマスクちゃん。

ぷは、とマスクを少し浮かせた瞬間に、バラの香りがした。
コンビニでお昼を買った帰り。ふと見ると、喫茶店の入り口に鮮やかな濃いピンクのバラが咲き誇っていた。
こんな素敵な香りのする空気に気付かなかったことに驚いて、マスクの力に驚く。そして改めて、自然の空気が大好きだと気づいた。

春の香り、雨の匂い、夏っぽい空気感、潮風のぬるっとした風。
最近、風がとても好きなことだと知った。（自分のことはいつまでもわからないものだね）

この時期は、窓を全開にしていても寒くなく暑くもなく、最高に心地いいから大好きだ。ずっと５月でいてほしい。家の中でも、外の空気が吸えて幸せ。マスク生活だからこそ、余計に「外の空気」がとても恋しい。

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先日友達と「もうマスクしてない時期なんて思い出せないね〜」なんて話していて、本当にその通りだと思った。マスクをしないで外を歩くのが居心地悪く、それはドすっぴんで街中を歩く気持ちによく似ている。

随分前だけれど、Twitterで投稿されていた漫画でこんな設定を読んだ。
何年後かのフィクション。学生はみんなマスクをしていて、仲が良い友達同士でもあまり見ない「口」。好きな子の口が見えたことにとてもドキドキしてる。それは本当に今でいう下着を見ちゃった！並の羞恥心。

ーーーそんな日が、来るのかも。
有り得そうな設定で、斬新な目の付け所で。衝撃的だったからよく覚えている。

もしくは、何年後かは、「みんなマスクをしてて異様だったね！」なんて言ってるかもしれない。そして歴史の教科書に載って、じぶんの子どもに「この時は大変でね〜〜」なんて語っているかも。

いずれにせよ、まだまだマスク生活は続くんだなあ。
でも時々ひとのいないところでぷはっと。外の空気を吸って、季節を嗅いで、天気を感じたいとおもう。

自然の空気は、とても落ち着く。
明日も窓は全開で、ベランダで深呼吸をしまくろう。雨のじめっとしたちょっと重たい空気を感じよう。室内でも風を感じよう。

明日は金曜日。
おやすみに向けて、もうすこし。