見出し画像

DXとデジタル化はなにが違う?

松浦 真弓

この記事は、アステリア株式会社 にてエバンジェリストとして活動する著者 @maymat1015 が、昨今話題の ”DX” というキーワードに着目して、よくある誤解やDXに必要な要素についてご紹介する #DX徹底解説 シリーズです。

DXとデジタル化の違い、説明できますか?

そもそも「DX(ディーエックス)」とは、デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で、企業が急激な環境変化に対応するために、データとデジタル技術を活用しながら、製品やビジネスモデル、組織や文化などを変革することを指します。これを通じて、企業が競争上の優位性を確立することが目的です。

ここで重要なのが、DXは ”第3のプラットフォーム” を利用して、競争上の優位性を確立するということ。第3のプラットフォームとは、アメリカの調査会社のIDCが提唱している概念で、具体的には、クラウド(IaaS、PaaS、SaaSなど)、モバイル(スマートフォンやタブレット)、ビッグデータ(BIやMAなど)、そして話題のソーシャル技術(SNSなど)で構成されています。つまりDXというのは、自社のしくみや製品だけで何かを変えるのではなく、なにかしらのツールの導入が伴うことを指しているんです。

さて、こういったツールをアナログの作業の中に導入することを、「デジタイゼーション(デジタル化)」と呼びます。既存の業務の効率化や付加価値の向上を目的としたデジタル化は多くの企業や団体がすでに実践していますよね。これまで紙に手書きで進めていた作業に、PCを導入し、Excelでデータを作成するようになった。これもデジタル化のひとつです。

デジタル化を実現することで、これまでデータが残すことができなかったアナログな作業が、デジタルデータとして活用・蓄積できるようになるのです。デジタルデータはあとで分析などにも活用できるので、企業のノウハウとして競争力を高めることにつながります。

DXとデジタル化の違い、理解できたでしょうか?

ひと文字違いの「デジタライゼーション」とは?

もうひとつ、合わせて語られるのが「デジタライゼーション」。
先ほどの「デジタイゼーション(デジタル化)」とはたったひと文字の違いですが、デジタライゼーションは、データのデジタル化に加えて、個別の業務プロセスや、製造プロセスなどをデジタル化することを指します。

例えば、企業のある業務向けに、専用のアプリやソフトなどを導入したり、IoT(モノのインターネットと呼ばれる技術)を利用することで、より低いコストで、より少人数で、効率的に業務をすすめることができるようになります。データをデジタル化するだけではなく、既存の業務のビジネスプロセスごと変える。これがデジタライゼーションです。

「DX」の言葉が持つ2つの意味を正しく理解しよう

DXとは、ただ単純に「デジタルツールを導入することではない」ということが分かっていただけたでしょうか。顧客視点を持ち、企業全体で、組織を横断して取り組む。さらには自社以外の企業や団体なども一体となって取り組む必要があるため、最終的には社会全体に影響を与えるものなのです。

世間やメディアで語られている「DX」という言葉には、現状さまざまな解釈が混在しています。狭い意味では「新しい価値の創造を目的とした組織横断の取り組み」ですが、広い意味では、デジタイゼーション(デジタル化)や、デジタライゼーションもDXの一部として語られます。

狭義のDXと広義のDX。これはどちらが正しくどちらが間違いということはないのですが、この混在が、DXをわかりにくくする原因の一つかもしれません。

これからDXに関する記事を読んだり話を聞く前には「狭義と広義、どちらのDXを指しているのか?」を考えてみるとより理解が深まるはず。ぜひ参考にしてみてくださいね!

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!