面会禁止の病棟に入院した話4

手術が成功し一週間ほど入院生活をした後に自宅へ戻ってきた。体力が術前に比べると十分の一位に減ってしまった少しだけではあるがリハビリも兼ねて手術当日からの出来事を以下に記す。

脱水症状の原因は手術前の下痢のようだった。青白い顔をみて、お医者さんが腹部にエコーをあて、様子を症状を判断した。その頃ちょうど吸い飲みを用いて自力で水分を摂取し始めた頃だった。しかし直前にリバースをしてしまったので、点滴を追加し腕から水分補給をすることになった。エコーをあてるため、担当の看護師さんは部屋の外に出ていた。お医者さんが部屋のカーテンを開け、看護師さんを呼んだ時、ナースステーションは笑いの渦に包まれたようで必死で弁明するお医者さんとどこかにこやかな看護師さんがやってきた。付き合ってはいないけどクラスではカップル認定されている男女が下校していくかのような雰囲気だった。おそらく、担当の看護師さんとお医者さんはできていたのだと思う。点滴をセットした後にお医者さんは持ち場へ去っていった。その後エコーをしてくれたお医者さんの上司らしき人々がきて、点滴追加したことに対して否定的な意見を述べ去っていった。外科医は内科医と比べ、とてもフレンドリーな様子でサークルのノリでコントを披露しながら病状等を説明してくれた。最終的に一番偉い外科医が来て点滴を調整いった。もしかしたら、エコーをしてくれた下っ端のお医者さんは担当の看護師さんに会うためにわざわざ点滴を追加しに来たのではないかという推測にたどり着いた。真相は闇の中だ。リハビリも兼ねて担当の看護師さんと沢山お話をした。しかし息がなかなか持たず、話すと体内の酸素濃度が減るからかアラートが鳴りやまなかった。

慈悲をください、、、!