映画が好きだ
映画が好きだ。気付いた頃には、学校帰りに1人で単館系映画館に向かう高校生だった。
同時にインディーズロックなどの音楽も好きになり、いわゆるサブカルまっしぐらな青春時代を過ごした。
映画館へは大体1人。1番後ろの真ん中に座るのが好き。
家で観るときも出来るだけ集中したい。一日に数本観る事も昔はあった。
「映画は総合芸術」だと、どこかで読んだことがある。
それは本当だ、と思う。個人的には、音楽、光、登場人物らのファッション、インテリア、エクステリア、台詞の間、等が気になるところ。これらがドンピシャでやって来ると、もう堪らない。
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今、私はカナダに住んでいる。
カナダ、トロントに来て残念なのは、ミニシアターが廃れて来ていること。日本でも同じだが、感覚的にはここ、トロントの方が数が圧倒的に少ない。
また、トロントでは朝の上映がとびきり少ない。ないことは無いが、一日の始まりを映画館で!といった素晴らしいそれ、がしづらい。
それでもトロント国際映画祭と呼ばれるイベントがあったりと、市民の映画への関心度(もしくはミーハー度; 何しろ映画祭にはスターが現れるので)は高いように感じる。
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ここでは、好きな映画を好きなように紹介したいと思う。
あらすじやネタバレはしない。
作品への愛とその作品に対する思い出をギッシリと、感想&考察は2、3行で納めたい。
私の好きな映画は邦画、洋画構わず(近年はめっきり日本映画を観る機会が減ってしまったが)
暗い映画が好きだ。
「暗い映画」と聞くと、ダークホラーと思われがちだが、シリアスドラマの方の暗さ。
静かに暗くずっしりする映画、おススメがあったら是非教えて頂きたい。
また、ラブコメと、ミュージカルも大好物。
それから今は小学生と暮らしているので、カートゥーンを観る事も多い。
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さて、1番初めの作品はどれにしようか、と迷ったが
私がいつも「好きな映画は?」と聞かれて答える、こちら
The Sound of Music
サウンド・オブ・ミュージック(1965)
多分、若い世代の知名度は低いかと思う。クラシック映画と呼ばれるカテゴリーである。
私は、小学校2,3年生の時に初めて観た。週末に家族でよく訪れていた、小学校のコミュニティー図書室で借りたビデオテープだった。
時代を感じる。
元々は母の好きな映画であった。「これ、素敵な映画よ、借りてみる?」という風に聞かれたのを微かに覚えている。
一回目を見終わぬうちに、主演のジュリー・アンドリュースの大ファンになり、もう数えきれない程観た。(彼女の事、ピンと来ない方、オリジナルのメリーポピンズです。)
私は彼女に育てられた、といっても過言ではない。
母とサウンドトラックを探しにCD屋さんに行き、DVDを買い、パンフレットを古本屋さんで見つけ抱きしめて持ち帰った。映画館で上映される機会は大変貴重。
ちなみに、ここカナダではクリスマスムービーの位置付けである。全くクリスマスとは無縁のストーリなのだが、挿入曲の一曲がクリスマスソングとして歌われるからだ。
そして一つのファミリーの話である。暖かい。優しい映画。欧米ではクリスマスに家族が集う事も関係しているのかもしれない。
この映画のカテゴリー分けは実に難しい。ファミリー向けと言って間違いないが、
ラブストーリー、歴史、戦争、ミュージカル映画でもある。
小さい頃は、大人になったら長女リーズルのような素敵な女性になれると信じて疑わなかったな…
母と2人で、映画のロケ地を巡る旅をしてみたい。
とにかく一度観てみて頂きたい。壮大で美しい、文字通りの大作。
大好きだ。
日本でよく、再上映の知らせを聞くと劇場に訪れていたが、そこで出会う観客はみんなそれぞれに口ずさんでいたのが特徴的。
カナダ、トロントでもみんなよく歌う。昔、隣にいた方がうるさ過ぎて、休憩の間に席を替えた事があるほど。
そして、その休憩中に訪れたお手洗いやジューススタンドでは、みんな口々に「この映画との思い出」「どんな曲が一番好きか」「この映画を通算何回観たか」「ブロードウェイミュージカルや、ロケ地訪問の有無」などを語り合っていた。みんな、スクリーン上映に大興奮であった。ちなみに私も、列に並んだ際に後ろの女性に「今日は最高よね」と声を掛けられ、私のこの映画への思いを一しきり語ったものである。
是非、一度、ご覧ください。
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