チャッキーと『チャイルド・プレイ』への愛着が色褪せない(特に4と5)という話

シマシマおべべにオーバーオール(令和のコトバだとサロペット)、ふっくらほっぺとぱっちりおめめの殺人人形チャッキーがドラマシリーズで帰ってきたよ(きてるよ)!!

あの映画『チャイルド・プレイ(原題『Child's Play』)』の主人公、映画を観たことない人にも各種グッズやUSJのアトラクション、山ちゃん(現:月亭方正)さんのモノマネ等で絶大な知名度を誇る「チャッキー」。

映画は1~7作め+リメイクが製作されている長寿シリーズがこの度テレビドラマ版となって、日本でも6月から配信されている(Hulu限定)。

事前の予告編を観た印象だと私は、
「ストーリー的には1~2っぽいのかな、だけどチャッキーの感じは4、5に近い?」
といった感じを受けた。
というのも『チャイルド・プレイ』及びチャッキー、シリーズの節目節目で全く質感や雰囲気が違うのだ。

これから初めて『チャイルド・プレイ』を観る人、ドラマ『チャッキー』から入った人に、ちょっと簡単にチャッキーのお話をしようと思う。
(本当は『チャイルド・プレイ チャッキーの種』を通して私の大好きな殺人人形キャラクター「ティファニー」への愛を書こうと思った記事なんだけど長くなりすぎそうなので二回に分けました)

■『チャイルド・プレイ』シリーズの主なキャラクターと設定

基本的にこの4つをおさえておけば何作目から見ても大丈夫です、というやつ。

□チャッキー
人間のチャールズ・リー・レイという名の連続殺人犯。警官に追われ死の間際、ブードゥー教(実在する古い宗教)の秘術で自らの魂を人形に乗り移らせる事に成功。
殺人行為を行う恐怖の人形となる。

□アンディ
因縁の少年。流行りの人形玩具を欲しがったら、たまたま殺人犯チャールズの魂が憑依した人形を手にしてしまった男の子。
某玩具物語の“人形と友達”の男子と同じ名前だから覚えやすいよね☆

□グッドガイ人形
TVの人気キャラクターが商品化された玩具のお喋り人形(商品名)。人形ごとに様々な名前が設定されており「チャッキー」という名前の人形に殺人犯チャールズが憑依したのがこのシリーズの主人公(チャールズ自身も生前チャッキーと呼ばれていたぽい)。
ちなみに日本の工場で作られている。

□ダンバラの呪文
ブードゥー教の秘術で、死者の魂を肉体に憑依させる呪文。
この秘術にちなんだ「ダンバラの心臓」という魔導具も存在している。

あとは因縁の少女も後々出てくるんだけど、一応この4つを頭の隅に置いておけば、シリーズどこから見ても多分楽しめる(例外的に7単体は難しいかも)。

で基本的に、アンディが登場する作品はホラー色強め、アンディが登場しない作品はギャグ色強め。
(ちょっとネタバレになるかもなので、作風の詳細を知りたくない方は閲覧注意です)

1、2、3、6、7→アンディあり
4、5→アンディなし

なので、私の親戚のシリーズファンからも
「最初の怖いチャッキーが好きだったな、4と5はイマイチ」
等の感想が聞かれるし、私は逆に
「4と5が至高。チャイルドプレイをコミカルエロお下劣ギャグに昇華させるとか天才かよチャッキーに合ってる!」
と思ってる。

勿論シリーズ全部が好き!って人や、そもそも人形が苦手なのでギャグ色強くても無理!って人もいるだろうけど。

一口に『チャイルド・プレイ』シリーズ、とか「チャッキー」と言っても、作品によってかなり毛色も違えばチャッキーの顔立ちも違うので、ファンごとに好きな作品、好きなチャッキーは結構分かれても自然だな、という感じ。

ドラマ版のチャッキーは、持ち主となる少年が存在し、チャッキーもどこかコミカルなので、幅広い『チャイルド・プレイ』ファンが親しめる世界観にはなっていそうな印象だった。

何かね、チャッキーって良いんですよ(笑)。
怖さとコミカルさがあるのにあくまでも存在としてポップを貫いてるみたいな唯一無二のモンスター。
大人を本気で不快にさせる程のキラーでもなく、子供しか怖がらない、子供だましのおばけ的なチープさも無い。
「これは怖いやつだからお前は観たらダメだよ」
ってホラー好きの親に言われて、でも興味本意で親の留守中にコッソリ観た小学生が凄まじいトラウマになる的な丁度良い愛され感・怖がられ感というか。
話題になりがちなホラーって「悪趣味さ」とか「グロさ」を持ったいわゆるゲテモノ的な作品が多いけど『チャイルド・プレイ』には分かりやすい娯楽性がある。
怖い・残酷、だけど目を覆いたくなるだけでなくキャラクターや演出センスがどこか面白くて憎めない・ただ怖いだけじゃないような魅力。

(例えばナイフで人を殺傷するとき、ホラー映画らしく惨たらしく血が飛び散りまくるゴア・グロはあるんだけど、チャッキーは人形なので腕の可動域が限られてて、すごく軽快にサクッ!サクッ!みたいなカクついたシンプルな挙動だったりする。
この殺戮シーンのアンバランスさとか一種シュールな雰囲気がホラー映画の中でも独特で私はかなり好き。)

キャラクターとしても、チャッキーのグッズ展開とか見ると本当にホラー映画の主人公とは思えない人気だものね(元々が玩具のキャラクターだからドール系とは相性がいいのもあるけど)。
たくさんの人がグッズを手元に置きたくなる殺人鬼、なんて、ホラーキャラクターの中でも凄い愛され方だし知名度。
これはチャッキーお好きな方のツイートで知ったんだけど、可愛い色をしたチャッキーのタオルハンカチとかあるのよ。
タオルハンカチに刺繍してバッグに忍ばせ持ち歩きたい、そして手を洗うたびそのお顔を見ながら拭き拭きしたい、そんな殺人鬼いる?

なんて、主人公チャッキーの唯一無二の魅力をかなり語ったけれど、この『チャイルド・プレイ』シリーズで私の一番のお気に入りキャラクターは、もう一体の殺人人形「ティファニー」。
殺人鬼としてのクレイジーな面と、殺人鬼とは思えない優しく女性的な面を持ち合わせた異色のキャラクターだ。
次はシリーズ5作め『チャイルド・プレイ チャッキーの種』の好きポイントを交えて、ティファニーへの思い入れを壁打ちしていけたらいいなと思ってる。
皆の好きなチャッキーは何作目ですか?

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