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統計検定2級に合格しました!

¡Hola!マイコです。
統計検定2級に合格しましたので体験談を書きます。これから統計検定2級を受験する方の参考になれば幸いです。

統計検定2級とは?

統計検定は、一般財団法人 統計質保証推進協会が実施している「統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験」で、2級は大学基礎課程レベルの内容です。選択式の問題が35問程度、試験時間は90分です。
全国各地にある試験会場の中から受験会場を選ぶことができ、会場ごとに受験可能日程が公開されています。
PBT(紙ベース)で試験が実施されていた頃の合格率は40%程度(現在はCBTのため合格率は出ていません)。
データ系従事者にとっては「前提知識」程度の内容ですが、必須/歓迎スキルとして「統計検定2級相当以上の統計学の知識」などと記載されている求人票も見受けられます。
統計検定2級取得だけで就職・転職の決め手にはならなさそうですが「前提となる知識はありますよ」と分かりやすく証明できるのはいいですね。

ところで「とうけいあかり」ちゃんという統計検定キャラクターなるものも存在します。(統計検定ウェブサイトより)

統計検定2級を受けようと思った理由

学生時代にデータ分析が好きになり、社会人になってから業務でもデータを扱うことが多かった私。しかし、常にエクセルや統計解析ソフトを利用していたため、理論は忘れてしまっていたり、理解不足のまま放置していました。
そんな中、G検定合格者コミュニティの勉強熱心なメンバーたちは「データサイエンティスト検定」and/or「統計検定」を次の目標にしている様子。
G検定のおかげで理論や仕組みを理解することの重要性に気づき(今更ですが)、そして何よりその楽しさ気づきました(こちらも今更ですが)。
難易度も内容も(フルタイムの仕事+家事育児を最優先しながらもその合間でレベルアップする)目標とするにはちょうど良いと思いました。

統計検定2級の勉強方法

勉強期間

勉強期間はトータルだと半年くらい、集中したのは2ヶ月です。統計検定2級を目指そうと決めたものの、まずは2022年5月末に統計検定3級を受験、さらに11月末にデータサイエンティスト検定を受験。その後、一息ついてから2級向けの勉強を再開しました。

3級は受けずに2級からチャレンジする人が多いようですが、私の場合は3級から受けて正解でした。
というのも、滅多に使うことのない電卓に苦戦を強いられました。3級受験を通じて電卓の使い方に慣れておいて良かったです。

教材

教材は、書籍、Youtube、Udemy、問題集とさまざまなものをフェーズと目的に合わせて使い分けました。

振り返ってみると次の順序で進めれば効率的だったと思います。

  1. とけたろうチャンネルのまとめ動画を見て、全体像を把握する

  2. Youtube、Webサイト「統計ウェブ」をさっと確認して、だいたい理解した気になる

  3. Udemyでしっかり理解する

  4. 過去問を解く(多くても2回)

  5. 本番直前:Udemyやテキストの基本的な問題

過去問を何周か解けば良いという意見も見かけますが、私の場合は理解するより先に答えを記憶してしまうため、過去問を何周もする方法は向いていないことが判明しています。


書籍

「統計学がわかる ハンバーガーショップでむりなく学ぶ、やさしく楽しい統計学」
巷で「ハンバーガー本」と呼ばれている定番の統計学の入門書です。ハンバーガーショップを舞台にしたストーリーで、統計学の基本を学べます。内容は基礎中の基礎なので真新しいことはないのですが、学生時代の記憶を呼び覚ますという意味ではこの本を手にして良かったです。何よりスキマ時間に読めるライトさがGoodです。


「統計学基礎改訂版 日本統計学会公式認定統計検定2級対応」
公式テキストです。わかりにくいと評判ですが、別の教材で学習した後に理解を確認したり、練習問題を問いたりしました。


公式問題集(過去問)

試験問題の傾向や難易度を把握するためには、過去問が一番!
今年1月に発売されたばかりのCBT対応版の問題集も購入しました。
が、中身を見ると、過去問を分野別に整理したもの+模擬問題(本番の半分の量)でした。PBTの過去問を購入している方はこちらをわざわざ買い直す必要はないと思います。


Youtube

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
G検定のときから大変お世話になっている、ヨビノリたくみさんのチャンネル。今回も試験勉強をゆるっと始めたばかりの頃、家事をしながら見ました。


とけたろうチャンネル

「統計検定2級講座」という全18回の講義動画が参考になりました。その名の通り統計検定2級受験者向けの内容で、試験に出ない内容は「暗記の必要なし」と断言してくださいます。
前述の通り、とけたろうさんの「統計検定2級の全知識」という動画を試験勉強開始前に視聴しておいたら、とても効率よかったと思います。


Udemy 「統計検定2級対策講座」

Udemyで統計検定2級対策講座も受講しました。9時間分のレクチャーと、200問以上の小テストで構成されており質・量ともに充実しており素晴らしい内容です。
Youtubeで紹介したとけたろうさんと異なる点は、統計検定2級の内容の「理解」と「習熟」に主眼を置いていること。試験で出る・出ないではなく、2級の範囲をしっかりと習得できる内容になっています。
・・・が、上から一つずつ進めていたところ挫折してしまい、途中からは自分が強化したいポイントを学ぶスタイルに切り替えました。
試験本番直前の数日間はこの講座の小テストをたくさん解くことで、表面的な形式に慣れるよりも習熟度を高め応用が効くようにしました。

Udemyでは頻繁にセールを開催しているので、セール期間が狙い目です。

業務データで実践してみる
業務データを題材にして電卓を使ってt検定をやりました。実践するとぐっと理解度や記憶の定着が違いますね。
そして、スプレッドシート関数がp値まで瞬時に出してくれることに感謝の気持ちを抱くようになりました。感謝。

試験当日

前年に統計検定3級を受験した会場で受験しました。渡されるボールペンも試験用紙も同じ。消防署が近くにあるため、試験中でもサイレンの音が鳴り響きます。前回は「え、何この集中できない環境?!」と若干戸惑いましたが、2回目ともなるとサイレンくらいでは私の心は乱されませぬ。
会場への慣れも今回の勝因かと思います。

試験では電卓を叩きはじめたら、いつもと違う挙動をし始め、一瞬パニックになりかけました。よく見てみると小数点の設定がずれていました。こんなところでも3級受験して電卓に慣れておいて良かったと思います。皆さんも試験開始前に今一度確認をお忘れなく。

ラウンドセレクターと小数点セレクターという機能が両方ともずれていました。皆さんもご注意ください。

試験内容や傾向、順番は、過去問と大きく変わったところはありません。しかし問題用紙に直接書き込めないので、図の読み取りなどやりにくさを感じる問題もあります。「後で見直す」ボタンにチェックを入れながら、解きやすい問題から進めていきました。
試験終了後、アンケートへの回答が終わると、スコアレポートが即表示されて、合格していました!

今回のスコアレポート。推定・検定・線形モデルの分野が怪しいことが判明した

まとめ

統計検定2級はきちんと対策すれば合格できる検定です。
とはいえ、受験勉強にあたっては実際に手を動かして計算しながら理解を深める時間も必要なため、スキマ時間や家事とパラレルのながら勉強だけでは太刀打ちできない内容と難易度でした。子どもが寝たあとに30分くらい勉強時間を確保していました。

女性のリスキリングが昨今話題になっています。本人次第の部分は多分にありますが、家族の理解と協力を得てはじめて成立します。試験前週の土曜日は、カフェで2時間ほどまとめて勉強する時間をもらったりしました。本人に頑張れよというのは簡単だけど、家族や職場をターゲットにした施策が出てくるといいなー。

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