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骨折入院⑦ 横向きに寝る

方法は一つある…などと思わせぶりに書きましたが、横向きに寝るだけです。横向きになると気道が塞がれにくくなるからです。

骨折入院⑥で書いたように、術中の気道菅挿入のため喉が腫れてしまって、呼吸づまりで眠れなくなってしまいました。2日目はなんとかして眠らなくてはと、思いついた策が「横向きに寝る」です。

普段なら考えるまでもなく実行できることですが、手術の翌日に右足をかばいながら横向きに寝るのは、かなりの難関です。しかも、矢倉を組まれて10日間ものあいだ横向き睡眠禁止だった私にとって、横向きが本当にいいのか不安です。

まず、傷口の手当にやって来た医師さんに、横向き睡眠OKかを確認します。
私「横向きに眠りたいのですが、いいですか?」
医「あ、大丈夫ですよ。ただし足首に負担がかかって痛いかもしれませんが。やっていいですよ」
私「むむむ…(命には代えられない!多少の痛みは我慢しよう)」

次に、看護師さんに話しかける。
私「クッション的なものを膝に挟んだほうがいいかな?手術した右足を下にして、つまり、右向いて寝るのはダメ?」
看「クッションはいいですね、あったほうが脚が安定するし、でも、患部を下にするのはダメですよ。左脚の重みがのしかかって、血流が悪くなるから」
私「でもさ、下にすると足首がまっすぐに伸びると思いませんか?左向きだと左足の上に乗って下がる感じになるから…」
看「う…ん。。。でも賛成できないな…」

リハビリK先生(H師の後任)にも、昨夜眠れなかった理由を話しました。
K「上体を起こしても駄目なら、横向きになってもいいんじゃない?矢倉がとれたから可能だよ」
私「それ!今夜それにチャレンジするつもり!」
K師も右向きは反対でした。

痛みで夜間に2度点滴を受け、1~2時間ずつの細切れではありましたが、合計5時間ほど眠れました。ああ、よかった、死なずにすみそう。

この病院のスタッフは、相談でも雑談でも気軽に受けてくれる人が多いのです。そして、真剣にあれこれアドバイスを出してくれます。搬送されたのがこの病院でよかった。

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