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ゲゲゲの女房 映画

本日は納品終わって、リハビリ行って、あとはぼんやりです。
昨夜5時間しか寝ていないから眠い…。

プライムビデオで「ゲゲゲの女房」を観ました。母のおかげでテレビの大画面(と言っても32インチ)で!

「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、漫画家の水木茂さんと妻の布枝さんのお話です。もうこの上はないくらいの貧乏。草を取っておかずにしているし、義手(水木さんは戦傷で左腕をなくしている)や背広まで質屋に入れています。どうしても背広が必要なときは質屋から一時借り受けして、用が済むとすぐ戻しています。

そんな貧乏でも、とにかく漫画を描いています。肩の先までしかない左腕で紙を押さえて、右手はずっと動いています。
描く・書くのが好きで好きで止まらないんですね。

だから実力はあります。

講談社の漫画週刊誌の担当者は
「漫画家はたくさんいますけど、任せられる人はいないんです」と言い、だから水木先生描いてくださいとお願いしていました。

すごいですね。
あなたなら任せられると言われてみたいものです。

貸本専門の漫画家でも見る人は見ています。
暗い漫画だから子どもにはウケないけど、クオリティは高いことを知っています。

たしかに、水木さんの漫画は怖いイメージがありますが、昭和の30年代くらいなら、明るいお話でも絵は怖かったような気がします。

怪盗ルパンの挿絵でも、なんでオドロオドロしい絵を描くのか、理解できませんでした。

それが、昭和40年代からすっきりときれいな絵に変わったのです。ルパンはかっこいいおじさんになり、本の紙自体白くなりました。
時代が変わったというか、本でもおもちゃでも自転車でも、何でもきれいになった気がします。

でも、水木さんの漫画は変わらず怖い路線を突き進んでいきました。
ゲゲゲの鬼太郎の大ヒットでイメージは定着。
妖怪や目に見えないものに敏感だったのですね。心の中に住む妖怪たちを漫画にしていく。心にあるものを吐き出すように描いていく。
片手で描くのは辛いでしょうが、やりたいことをやっていると辛くはならないものです。やってもやっても疲れないことってありますよね。
水木さんにはそれが漫画でした。
これが天才というものなのですね。

※ ※ ※

昭和の貧乏な家屋に風が吹き抜け、一見汚いのに掃除が行き届いている。
とても好きです。


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