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骨折入院② 手術1回目

やはり緊急搬送されたところから、書いた方がわかりやすいでしょう。

8月23日(水)午後4時30分頃、マンション供用部分で事故り、KK病院に搬入されたのが午後5時少し前だったのだと思います。

視界に入るのは、顔の上を通り過ぎていく何人もの人たち。音や声は聞こえてくるので、「KK病院に向かいます」といった会話もわかります。ドラマのガタガタして激しく揺れる映像のようです。
音声は聞こえるけれど、見える映像は空と天井だけだという事実によって、自分がドラマの主役なんだと認めざるを得ません。

動かさないかぎり不思議と痛みはなく、足が大きくなってバンバンになっている感じのみです。衣服を切って、添え木(くつのように足全体を覆う)のようなものを当てて動かないようにします。その間に私は弟に電話で知らせました。電話している間なら会話に気を取られるので、痛みが紛れるからです。

外科の緊急手術が入っているとのことで、私の手術は夜の10時半ころ開始とのこと。一旦、病室に移動して待機。尿管(おしっこを吸収する)を通し、点滴針を刺し、いくつもの書類にサイン。

スマホを枕元に置いてくれたので、クライアントさん何軒かに連絡。メールだけでは心もとない先には電話を。

そんなことをしていると意外と時間のたつのが早く、3時間もたったころに足の感覚がじわじわ・ぴりぴりと変な反応をしはじめます。それが痛みに変わるのはすぐでした。術前なので鎮痛剤を投与できず、点滴の痛み止めのみで2時間半、喚きつづけました。すごい。わあわあ言いながら笑ってしまうのも、すごい。

いよいよ手術室へ。
脊椎麻酔がうまく効いて、痛みは嘘のように消えました。下半身は全く感覚がなくなっています。
執刀医・麻酔医・助手さんが自己紹介してくれて、オペ開始。病室で喚いていた私を励ましてくれていた、看護師さんが励ましの笑顔を見せてくれて、なぜか私は安心しました。もう「知っている人」になっていたのですね。

最近はすごいんですね。目隠しのカーテンはあるのですが、実況レントゲン映像を見せてくれるんです! パイプが通る様を見て、へえ~としか思えない自分の状況が残念です。緊張感でおかしなテンションになっている私には、感動する余裕なんてありません。

1時間ほどで手術は無事終了。
「足、見ましたか?なかなかですよ」と執刀医さん。
「はぁ…どんな」私。
「うーん、子どもなら喜ぶような…」
「マジンガー・Z?」と私。ちょっと例えが古いことを気にしながら、言っています。

明日、どんな足なのか見るのを楽しみにしています。


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