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雷来軒 紹介文

わたしたちが出会った時、彼女は約一年後の移住に向け、様々の可能性を胸に輝かせている最中だった。そんなわけで、共に過ごしたのは、一年という、短く濃いひと時。

出会う人を力強く魅了し、懐深くに巻き込んでいく彼女は、わたしに無い物ばかりを備え眩しく、その凸凹が不思議にお互いを励ます存在。

まだ親しくなりたてのほやほやの頃、『ちょっと話があるんだけれど』と、家に招かれた。話の中身に見当もつかなくて、重めの相談事かしら、、などと勘ぐったけれど、それは、『これからこんなことをしていきたいと思っているから、それを言葉で助けてほしい』というような頼み事だった。
あの時、まだわたしは気づいてなかったと思うのだけれど、友だちの想いを言葉にする、それはわたしの夢のひとつ。なのだった。
意表をつかれたけれど、とても嬉しかったのを覚えている。

それから、彼女のしたいこと、は、柔軟に、そしてとても鮮やかに変遷して、移住先の京都京北で、雷来軒になった。

家に招かれたあの日、わたしは、頼まれついでに美味しいお昼ご飯を振る舞ってもらったのだけれど、そしてその後、前払い、と称していただいたものもあるのだけれど、はてさて、話はそこで止まったままだった。

ある夜、『ちょっと今度のイベントの告知用に急ぎで短めの紹介文が欲しくて』と、連絡が来て、突然にそれは動いた。具体的な依頼と同時に急かされる、その勢いが、彼女らしくて笑ってしまう。

ひとまず眠り、すっきりとした頭で、明朝に仕上げた言葉たちを、彼女はとても気に入ってくれた。短く濃い一年の賜物。一緒にみせてもらった夢の続きに、わたしの言葉がお供する。


で、雷来軒てなに?


それは下記に詰め込んだので、ぜひご覧になってみていただきたい。(写真をタップすると、ページがひらきます)

雷花のご飯、食べたいなぁ。

都会を離れ、海に出会い、深く潜り。

五感を震わせながら、子どもと共に育ちたい、と、選んだ山あいの地、京都京北。
豊かな自然環境にも負けぬ、
魅力的な「人」達が集う場所。

「好きな人に美味いもん食わしたい」
という、雷来軒の根っこの思いは、
この地で更に揺るぎなく。

届けたいのは、田を豊穣に導く稲妻のように、お腹の底に力を灯す、強くやさしいごはん。
京北の無農薬野菜を、京北で出会った竃で、
大胆に、繊細に、雷来します。

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