mayo
短くも深い31文字の世界へ勇気を出して飛び込んでみたところです。 少しずつやってみようと思います。
つい、してしまうことって何ですか? ----------------------------------------------------- わたしのそれは、ふと思い出した昔のこと、に、浸るように潜ること。昔のことばっかり懐かしんでいるのは『目の前の今』を生きることからは少しズレていて、褒められたものでもないようにも思うけど、とても心地よくて、つい、つい。 かつて、わたしの学習机の上から三番目の引き出しには、紙製のお菓子箱が入っていて、そこに入れてある綺麗な貝殻を取り出して眺めるのが、ささやかな楽しみでした。誰に見せるでもなかった宝物。 記憶がたゆたう水中に、たまに煌めいたものをたしかめにふと浸り潜る時間は、お菓子箱の中の貝殻を見つめる幼い頃の時間と繋がっているなぁ、と、思います。 大人のわたしのための、お菓子箱、ここに作ってみることにします。
大好きな友だちの、大切な想いに、言葉をあてた。 心の通いあった、嬉しく、楽しい、お仕事の記録。
心のふるさと、ニューオリンズ滞在記(2002年、2005年、2008年)をまとめていきたいと思っています。
花落ちてひとひらひらり音を飲む後先むすび今ここ光る
羊水を懐かしむ雨包む春 吸って吐いてなみだも流れて
歪さがいとおしいとほお濡れて凍てつく涅槃微笑みて待つ
紅葉を映しゆらめく水の奥鯉の尾ひれに拐かされて
天高く窓辺に秋風すべり込み遠く囀る日向の小鳥
風邪をひき背中と布団が睦み合う 窓の外には日曜の声
秋の陽が草を黄金に染め照らし そこだけまるで天国のよう
泣く君に心ちぎれて愛を知る 熱く濃いのにうっすら冷たい
秋のいろこぼるるように吾亦紅 朝夕に吹く風の中にも
朝夕に小さな生死を繰り返し 奇跡の日々の只中に今
前後ろ荷物抱え長女行く ひとりぶん虚ろになった家
地下鉄のホームの奥に在る虚空 喧騒隔てた不可侵の凪
不自由に愛を見出し味見して息が詰まって2歩下がるとこ
ひるひなかパクリと口をあけて虚無 気づいていたり 気づかなかったり
久しぶりに映画館で映画を観た。ひと月ほど前のことだ。「君たちはどう生きるか」。 同世代の多くがそうであるように、物心つくころから、かたわらにジブリ作品があった。 幼心にナウシカの凛々しい慈悲に痺れ、シータとパズーを胸熱く応援し、サツキとメイと共にトトロと遊び、紅の豚はまだ少し難しくって、初めて劇場で観たもののけ姫に圧倒された高校時代を経て、生まれ育った土地を飛び出した。無論、キキに憧れて。 大学生の頃、就活や卒論の合間に、夫となる人と共に東京で観たのは「ハウルの動く城」
大抵夜は眠いのだけど、2日続けて眠気を見失っている。 この夏、物をざばざばと手放し、風通しがよくなるのが心地よく、また手放し、と断捨離がはかどっていたのだが、昨日、むかしの手帳から発見したタクシーの領収書に、ふわっと春の宵に引き戻された。 その日わたしは、京王線沿線の駅で懐かしい人たちと会っていた。平日だったが、シフト制だった当時のわたしのしごと(眼科助手)は休みで、以前バイトしていた編集プロダクションの人たちと、編プロ近くで待ち合わせた。編集のしごとにはつかず、眼科で働