みやりまや

短歌と俳句と小説と戯曲とSRE

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マガジン

  • 梯子小説カルガモ

    • 2本

    小説のラスト50文字だけを見て、続きを書く文芸遊び。 見えない部分に何が書いてあるのか、手掛かりは50文字のみ。 モットーは「リスクを取ってカードを切れ」

  • 逆翻訳ハヤブサ

    • 15本

    小説、短歌、戯曲 フォーマットを越境する文芸の試みの軌跡。またはその足掻き。 #逆翻訳ハヤブサ

  • 小説

    小説まとめ

  • 燦然

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    無犯罪能力証明をする刑事の話。けどなんかオカルト

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エアコンのマスコット常日頃濡れかわいそう渇きたくないのか

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記事

    控えめな髪あしらいと無理をしたブーツの匂いで買う同情

    控えめな髪あしらいと無理をしたブーツの匂いで買う同情

    嫌になり人差し指で隠したら思ったよりもはみ出ていたな

    嫌になり人差し指で隠したら思ったよりもはみ出ていたな

    人間を閉じる部屋から漕ぎ出して灯台は背に白く荒い日

    人間を閉じる部屋から漕ぎ出して灯台は背に白く荒い日

    だってから始まる言葉そろそろね愛と平和の祈り弁当

    だってから始まる言葉そろそろね愛と平和の祈り弁当

    習作2

    Point, point, point it at me Point, point, point it at me,it's weighty. Once again, different girl is screaming wide-open door Cigarette butts on the round table Fly towards me Come to think of it, is this a dream? Come to think of it, wa

    習作

    I'm in the dark. Under the lights, I can't see face. Like your mom in the dark. Looking me in the dark? Why standing there? How long standing there? Is something wrong with you? わたしの家族は3LDK Tomorrow, there will be no darkness. Then where

    ラスト五十文字だけ読んで、続きを書く。【梯子小説カルガモ】~な怪談話があるんですよ~

     200文字の小説、そのラストの50文字だけがあなたに手渡されました。 「続きを書いてください」  さあ、あなたならどんな小説にしますか? カルガモ、つづけます。日々、文章修練遊戯をする私たち。また楽しそうな遊びを見つけました。懲りないですね。今回のあそびはこちら。 ”小説のラスト50文字だけ見て続きを書く”  限られた文字数の、小説の断片を手掛かりに、はしご酒のように次から次へ、ふらふら泳ぎの波紋はどんな物語になるのでしょうか。  名付けましたは「梯子小説カルガモ」。

    ラスト五十文字だけ読んで、続きを書く。【梯子小説カルガモ】~な怪談話があるんですよ~

    短歌に就いて

     2018年の冬、先生から短歌をやれ。定型を学べとご指導賜ってから、2023年05月31日まではとにかく短歌だった。  問われれば趣味は短歌と豪語し、胸を張り、笑われた。殺してやるとのたうちまわり1年間短歌を書き続けた2019年の冬、以下2首で先生から合格をいただく。 >砂丘で落とした声をいつまでも掘り起こすのが君の仕事かい >母の脚治ります様願をかけ火をくべる放火魔の証言  どのように思いついたのか全く思い出せない。何故合格なのかも教えて頂いていない。ただ、短歌を辞めてよい

    短歌に就いて

    01短歌

    なめらかな肌に予報が外れてく 帰らないよと 帰れないなと 焼いた家冷めても美味い微笑んで家族写真とおんなじ顔で イヤフォンが断線をした葬式でやけに響いた坊さんのON 高額なワンピース着て姿見へ 得体の知れぬ紐が余った 悲しみと消えたファイルを語るとき復元するな by彼岸より 溺れたが月初めには保険証それが最後の記憶は嫌で 春頃のドラマ主演が笑む新紙ボオボオと燃え芋甘くなる 背景に映る本棚ぼやけてもあの漫画だと嬉しくなった #今日の短歌

    必殺ギター日記1104-2

    サウナで整ったわたしたちは本来の目的地である中古ギターショップへと向かう。獲物は1980年製YAMAHA SG-1000。  地図アプリに従い、ただひたすらに歩く。この日はよく日が照っており、夏の終わりのような暑さ。周辺に到着。店舗と思わしきところはもぬけの殻であった。天井からむき出しの配線がガラス窓越しに見える。  公式ホームページを確認すると、夏頃に移転したとのこと。駅前であった。泣きながら来た道を戻る。フォルクワーゲンの新型がわたしたちを颯爽と追い抜いていった。

    必殺ギター日記1104-2

    1104必殺サウナ日記

     平日、朝8時。我々は整いたく西荻窪徒歩0分のサウナへ向かう。徒歩0。素敵な響きである。もう減らせるものが一つもない。徒歩の徒ぐらいである。なんにせよ0は素晴らしい。使徒0を目指している方々もいるのに、我々は西荻窪に行くだけで0を享受できる。良い街だ。  ああ、そうだ。手持ちが心もとない。駅前で現金を下ろす必要がある。手数料も0が良い。捜索。メインバンク見つからず、慣れぬ駅にてベンツのAクラスにクラクション数度鳴らされながら8分ほど迷子。あのベンツも多分迷子。  万札迎え入れ

    1104必殺サウナ日記

    1105 短歌

    これはわたしのことを書いたのですか。 少し悩んでそう。と答える だぼだほの服をまとって確かめる被膜のような人との距離を エリートが集う私立の参観日猫が発情校庭交尾 レントゲン映るわたしの醜さに相槌を打つ医療と親と 夕暮れに支配されてる肉体は蛍光灯の下で泣けない 蝸牛から祈り伝わり嘘をつく骨まで障れ此度の別れ 目眩、夜 あの人もそう 歪んでる 直線を引く 交わらぬまま 鎖骨から抱きしめる海上下すらわからないほど狂えれば いい ? 腰骨は失ってゆく人生とあまり関係