「引きこもり」から高校教員になるまで~ミニ講演会2022.7.18.

主催している「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」で
下記のミニ講演会を行いました。

日時 : 2022年7月18日(月) 12:45-15:30
場所 : 阿佐ヶ谷地域区民センター第5集会室
講師 : 通信制高校サポート校・フリースクール教員 小泉亘央先生
参加費 : 800円

小泉先生は、大学に入学後学校へ行けなくなり、
19歳から24歳まで、いわゆる「引きこもり」の時期を過ごした経験をお持ちです。

高校教員を経て、現在は通信制高校サポート校・フリースクールで
不登校の子どもたちの学習支援をされています。

小泉亘央先生

引きこもっていた当時の経験をもとに、
不登校の子どもたちの気持ちや家族の対応、
気持ちが外へ向かっていった経緯などを丁寧にお話いただきました。


●自らの気質や父親との葛藤、大学不登校まで
・思いかえしてみると、子どものころから不安の強い気質だった。
・「死」への不安による強迫行動。
・父親への強い葛藤
・社会への不満
・満員電車の苦痛・見いだせなかった「大学で学ぶ意味」

●引きこもり当時考えていたこと
・「引きこもりは暇」と思われがちだが、頭の中はフル回転でいろいろなことを考えている。
気が休まるときはなかった。
・「将来どうするの?」「今、何やってるの?」と聞かれるのが一番つらかった。
・周囲が活動し始める「朝」が怖い。

●転機となったことがら
・たまたま書店で出会った心理学や哲学の本。
・自分の考えを言語化した。
・自分の大好きな野球がきっかけで塾講師へ。
・教員への夢。再度の大学受験から高校教師へ。

●不登校の子を持つ保護者に伝えたいこと
・不登校の子には「不安が強い気質」の子が多い。
・繊細な子は情報を多く拾いやすい。そのため人一倍「人に責められている」と感じやすい。
・転機となるのは外に目を向けられるようになったとき。

先生のお話を聞いていて、本当に大変な思いを抱えながら
今までの道のりを歩んできたのだなあ、と思いました。

また、折々、私自身が生きてきた中で経験したことや
不登校の息子たちがたどった道と重なるお話もあり、
「気質」が生きづらさにつながることを、改めて感じました。

多様化を歌いながら、多様性への理解に欠ける今の日本社会。

自分の気質やわが子の気質をきちんと理解して
幸せに生きられる柔軟な考え方を持ち
幸せに生きられる環境を選べると、
生きづらさを抱える人は、もっと少なくなるのではないかと感じました。

少しでもそういう社会に近づけるよう、
自分のできることを地道にやっていこうと思いました。

※当日のお話をもう少し詳しく知りたい方は下記へどうぞ。
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