子どもが「居場所」を選べるシステム作りを

年々不登校の子どもが増えていく中、
小学生の不登校がどんどん増えていると感じます。

2016年に不登校支援の活動を始めたばかりのころは、
小学生の不登校はあまり多くありませんでした。

うちの次男が小5で完全不登校になったときも
1000人規模の在籍校で
完全不登校なのはうちの次男だけだったと聞いていました。

当時、スタッフの中で小学生の不登校を経験していたのは
私だけだったので、
たまに、小学生のお子さんを持つ保護者が相談にいらしたときは
私が対応すれば済む、という程度でした。

でも、最近は今現在小学生での不登校、
または、小学生から不登校でそのまま中学生になった、
という方がたくさんいらっしゃいます。

それだけ、今の教育システムが、
現代の子どもたちに合っていないということなのだと思います。

個人的には低学年で不登校になった場合は
小規模校に転校したり、フリースクールに行ったりした方が
いいのではないかと思っています。
また、状況が許せば、家庭で過ごすのももちろんありです。

その年齢で「行きたくない」という意思表示ができるということは、
おそらく在籍している学校の環境が合っていないと思うからです。

合っていない環境で無理して過ごすことで、
発達段階の心身に、いい影響があるとは思えません。

今は、学校に行かないと、子どもの居場所がない、という現実があります。

両親が外で働いている場合などは、
小さい子どもを家に置いておくのは当然心配なことだと思います。

だから、どんな子どももいることができる「場所」が必要なのです。
今は、善意のボランティアの方々が、
地域でほそぼそと居場所作りをしてくれていますが
本当は、行政が率先してそれを行うべきだと思うのです。

学校だけではない、子どもが安心していられる場所を
いくつか用意して、選べるようにしてほしいのです。
海外での事例を参考にして、
もっともっと選択肢を増やしてほしいと思います。

社会に余裕がないことで、子どもたちが追い詰められていることを
感じます。
その意味でも、「不登校」は社会問題だと思うのです。









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