『同志少女よ 敵を撃て』読み終わり

『同志少女よ 敵を撃て』読み終わった
 史実をもとにしながらのフィクションだけど
 戦場の描写が凄くて、息をつかせてくれない
 また、戦場での兵士の心理描写が生生しく、グイグイ迫ってくる
 戦場の経験がない若い作者なのになぜここまで描けるのか
 参考文献の量も凄いが、ドキュメンタリーや戦争映画などを観て文字に描き下ろしたのかもしれないと思われるくらい頭の中で映像化できる
 物語後半で「敵を撃て」の「敵」が何を表しているのか
 いろいろな人がいろいろなピンキリの評価をしていますが
 この本を読んで「敵」とは何だったのかを考えた若い人の中には、人生が変わる人がいるかもしれない傑作だと思います

 現在、「子供を殺害された母親がウクライナ軍に入隊し、プーチン大統領を狙撃するためにAK-47の発射、装填などを学んでいる」とのニュースや「ウクライナに侵攻したロシア軍は、20人の将官級の幹部をウクライナに派遣したという中で4人が射殺され、残り16人いる計算になるが、この侵攻作戦が終わるまでに何人残っていることやら」というニュースもあり、ウライナ狙撃兵は戦い続け
 更に「プーチン大統領直属の特殊部隊(スペツナズ)戦闘員7名が死亡したことが分かった」というニュースもあり、ウクライナ狙撃兵の成果なのか、ウクライナ国内で動いている米英の情報機関と特殊部隊のチームで編成されたと言われている精鋭チームの成果なのか
それとも他の者の成果なのかはわからない
 ロシア軍が停止状態にあり、ウクライナの抵抗の激しさなのか、ロシア軍の損耗、補給や士気の問題か
真贋入り乱れたニュースがSNSを駆け巡る

 日本国内では「ウクライナ人の人命を守るためにロシアに降伏したほうがよい」とノーテンキな発言があるが、どこでどういう状況で戦争を終結するかは、攻め込まれて必死で防衛しているウクライナ人の意志が全てであり、全く呆れてしまう
 テレビ番組もこうやって視聴率を稼ぎ世論を煽るとは、最低の日本を世界に発信するのか
 情けない気がするのは私だけなのかな

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