今日、あなたに会えたら。
雨。
梅雨空の日曜日は、今日でさいごだろうか。
ぼくは今日も、あなたの元へ急ぐ。
待ち遠しくて、すこし早く出てしまった。
雨のにおいを吸いこむ。
全身にしずくをまとった紫陽花たちが、いつもの道を控えめに飾っている。
あなたに出会ってから、もう何年になるだろう。
あなたはぼくを、いつも彩ってくれる。
ぼくに、いつも自信をもたせてくれる。
ぼくを、華やかな気持ちにしてくれるんだ。
あなたに触れられると、身体が軽くなる。
あなたと話すと、自然と笑顔が生まれる。
すこしだけ、カッコよくなれる気がする。
あなたは、ぼくの世界を鮮やかに変えてみせる。
すてきなすてきな、魔法をつかうんだ。
いつも受けとってばかりで、何も返せなくてごめんね。
なかなか伝えることができていないけれど、ぼくはあなたにいつも感謝しています。
ほんとうに、ありがとう。
でもね。
今日、あなたに会えたら絶対に伝えようと思っていることがあるんだ。
すこし困ったあなたの顔が、目に浮かびます。
でも、これはぼくの正直な気持ち。
恥ずかしくて、ドキドキして、うまく言葉にできるかわからないけれど、受けとってもらえたら、とてもうれしい。
だからぼくは、勇気を出して伝えたいと思う。
ぼくを、井浦新みたいなイケメンにしてください。
髪、切ってきます。
いただいたサポートは、ほかの方へのサポートやここで表現できることのためにつかわせていただきます。感謝と敬意の善き循環が、ぼくの目標です。