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夢の中の彼女に伝えるこのひと言。

今ぼくが、毎日楽しみにしているもの。
それは、パートナーのつくってくれる、ごはん。

一日働いて、お腹がペコペコだ。
それはもちろん。
でも、ぼくが彼女のつくってくれるごはんを楽しみにしているのは、もうすこし別の理由がある気がするんだ。


ぼくのnoteをはじめて読んでくれている人のためにすこし説明しておくけれど、ぼくは就職して10年間ひとり暮らしをしたのち、わけあって6年ほど実家で暮らしていた。
先月の半ばから実家を離れ、パートナーとの生活をはじめている。
今は同棲生活をはじめてもうすぐ1か月、といったところ。


ヨメはダンナの胃袋を掴め。
昔からそう言うけれど、ぼくが言いたいのはまったくそういうことじゃない。
週に5.5日。
半日以上働くことも、珍しくない。
ぼく以上に忙しいそんな彼女が、帰りの遅いぼくのために、毎日ごはんを用意してくれる。
そのありがたみや優しさをしっかりと感じて、一刻もはやく受け取りたい。
それがぼくの、楽しみなのだ。

実際おいしいし、間違いなく楽しみにしているからこの記事を書いているけれど、ほんとうは別のことでもいいのかもしれない。

ベットのシーツを洗っておいてくれた。
ぼくの部屋着を用意しておいてくれた。
なくなったお酒を買っておいてくれた。

ごはんだけじゃない。
何でもいいのかもしれない。

忙しい彼女の優しさを、余すところなく受け取りたい。
ぼくの楽しみは、きっとそういうことなのだろう。


それだけね、お惣菜なんです。

時間がなくてスーパーのお惣菜を買ってきたことを、彼女が申し訳なさそうにぼくに言ったことがあった。
そんなこと、どうだっていい。
ぼくらの暮らしをより充実したものにするためにどれだけ頑張ってくれているか、ぼくは知っている。

そんな彼女が与えてくれる優しさを、どうしておざなりに受け取ることができるだろう。

ぼくは帰りが遅いから、そのときにはもう彼女は休んでいる。
ぼくのために、彼女がつくっておいてくれたごはんが待っている。
冷蔵庫の扉を開ける。
モリモリのサラダのボウルとおかずのお皿に、ラップがかけられている。
ぼくは、笑顔になる。
冷蔵庫の、扉を閉める。

はやくシャワーを浴びて、ごはんを食べよう。


シャワーを浴びて、髪を乾かす。
ごはんを温める。
もうお腹がペコペコだ。

いただきます。
今日も、ありがとね。

ぼくの言葉の中で一番こころがこもっているのは、もしかしたら夢の中の彼女に伝えるこのひと言かもしれないな。

ダメか。
いいかな。
イヤ。よくないな。笑
明日はちゃんと、彼女の顔を見て伝えよう。





おわりに
正直に言うと、ぼくは母がつくってくれるごはんが最強クラスに好きでした。
子どものころからずっと、どんな外食より母のごはんが好きだった。
そんな母のごはんと、彼女のごはん。
もちろんそれは優劣や甲乙の問題ではないし、彼女がぼくにごはんを毎日つくってくれるようになってまだ1か月もたっていないのだけれど、どちらもほんとうにおいしくてしあわせなごはんなのです。
どちらも最強クラス。

ぼくのためを思ってつくってくれる、最高に素敵なごはん。

ごはんをつくってもらうということは、愛情を、優しさを受け取る、ということと同義なのだろう。
ぼくはそう思います。

あとは、ここまで彼女を持ち上げるとオマエはいったい何をしているんだという話になりますが、掃除は全面的にぼくの担当です。
キッチン、リビング、寝室、お風呂、トイレ。
どれも手を抜かず、しっかりやります。
ぼくの名誉のために。
彼女もエラいですけど、ぼくもちょっとはエラいんですよ。

助けあって、思いあって、これから先も、楽しく過ごしたい。
そんな大切な人と過ごす部屋を、ぼくはこれからもせっせとキレイにしていきます。


今日もごはんが、楽しみだ。



今日はお休みの方が多いと思いますが、ほんとうは好きな人と一緒にごはんが食べられたらしあわせですよね。
今ごろちょうど、そんな時間かもしれません。
いつもごはんをつくってもらっている人は今日、いただきますの前に、いつもありがとう、をつけてみるといいかもしれませんね。
ぼくも明日は、そのようにします。

今日もさいごまでお付き合いいただきありがとうごさいます。
それでは今日は、この辺で。
素敵な夜に、なりますように。






いただいたサポートは、ほかの方へのサポートやここで表現できることのためにつかわせていただきます。感謝と敬意の善き循環が、ぼくの目標です。