第2回 #手書きnoteを書こう まとめvol.5
おはようございます。
だいすーけです。
今朝は、 #手書きnoteを書こう まとめの第5弾をお送りします。
*
ちょっと最初にひと言だけ。
この企画の開催前日に、ぼくらの友人が大切な家族を失いました。
そのちいさな家族は、友人のこころを癒し、元気づけ、ふたたび笑顔を取り戻すきっかけを与えてくれました。
ぼくらにも、癒しを与えてくれました。しあわせを感じさせてくれました。
今回、この第5弾は、喪失の悲しみの只中にいる友人と、全力でその限られた時間を生き抜き空へ還った、その愛するちいさな生命へ捧げる回にさせてください。
しんみりする必要はないんです。
ただすこし、寄り添ってもらえたら。
それでは、どうぞ。
*
38.おまゆさん
2020年1月13日午前7時ごろ。
つみれは、私の腕の中で静かに息を引き取りました。
わずか8ヶ月の短い命でした。
企画の前日に、まゆちゃんは愛猫つみれちゃんを失いました。
このことを、ぼくはその日に知っていました。
どれほど彼女がつみちゃんとろちゃんにこころを救われていたかということも、ここで知る範囲だけど、理解していたつもり。
彼女の悲しみ憔悴する姿が浮かびました。
彼女はこの企画を楽しみにしてくれていたから、もちろんそれどころじゃなくなってしまったわけで、ぼくもこの辛い事実を知りながら企画を盛り上げようとすること、シェアしたり、喜んだり楽しんだりすること、ちょっと難しいかな、と思っていました。
けれど。
喪失の深い悲しみの中、彼女は愛する家族のために、ひとつのラブレターを投稿してくれたのです。
つみちゃん、つみちゃん。
静かに眠るつみちゃんの横で、彼女が優しく語りかける姿を想像しました。
ねえ神様。どうして神様はわたしから楽しく幸せな時間を、いつも簡単に奪っていくの?どうして大切な小さい命をこんなに呆気なく奪っていくの?
行き場のない悲しみに、言葉が出ませんでした。
でも、彼女は強かった。偉かったと思います。
つみちゃんを、みんなで見送ってほしい。
その願いを、ここでみんなに伝えたのです。
今夜10時につみちゃんと最後のお別れをします。
それまでにこの記事を読んで頂けた方がいたら、今夜、一瞬でもいいのでお空を見上げてくれたら嬉しいです。
そして。
奇跡が起こりました。
14日の、22時。
たくさんの人が、空を見上げてくれました。
みんなに見送られて、つみちゃんはお空に還ることができたのです。
ぼくもその時間、空を見ていました。
都会の真ん中で、ビルの合間から濁った夜空を見ていました。
もっとキレイに晴れないかなぁ。
そう思っていました。
でも、それでよかったんです。
このあとすぐ、空を覆っていた雲たちが、東京に雨を降らせました。
まるで、つみちゃんが迷わずお空に還れるための、虹の梯子をかけることを急ぐように。
だいすーけさん、間に合ったよ。つみちゃんが寝ている隣で、声に出しながら書いたよ。今日一日わたし、しあわせだった。ありがとう。
まゆちゃん。
どんな気持ちでこのお手紙を書いただろう。さいごのこの一文を読んで、ぼくも涙が止まらなくなりました。
まゆちゃんも、つみちゃんも、がんばったね、えらかったね。
この、奇跡のような悲しい日々を、ぼくもずっと忘れません。
つみちゃん、どうか安らかに。
まゆちゃんのこと、これからも見守ってあげてください。
まゆちゃん、ほんとうにありがとうございました。
次の手書きnoteは、きっとこのことを受けて書いてくれました。
みんなで空を見上げることの意味。
それが、ここに書いてありました。
39.はるさん
人が誰かを想うとき、その心は空に放たれる。
その心を、人は「祈り」と呼ぶ。
みんながこころをひとつにして、空を見上げたあの時間。
それはたしかに、「祈り」の時間でした。
祈りは空へ届き、その色により光を注ぎ、涙を流す。
そこから虹が生まれ、そのアーチを梯子として美しい魂は空へ還る。
暗い背景に力づよく書かれたはるさんの白い文字は、まるで見上げた暗い夜空に映してみんなで読んだみたいでした。
これを読んで、一緒につみちゃんを見送ってくれた人もいるんじゃないかと思います。
なぜだろう。はるさんが言い切ると、そうなんだと信じられる重みがある。
そうか、委ねてもいいんだと、思える安心感がある。
それはきっと、積みかさねてきた信頼あってこそ。
こころからの言葉を贈ってくれているからこそ。
凛々しく並んだ文字の力に、はるさんの姿が重なる気がする。みんなを導くように、力づよく、それでいて優しく説いてくれる。
そんなふうに、ぼくには思えました。
魂の還る場所。
そこへ辿り着く道しるべ。
温かな雨の降る先に、きっと美しい虹がかかるだろう。
あの雨は、ぼくらの祈りが降らせたものなのかもしれないね。
さいごのイラストはきっと、それが形になったものなんだ。
ぼくらは、みんなでちいさな生命を空へ還したんだ。
はるさん、ありがとうございました。
次は、ぼくの手書きnoteです。
ここに自分の作品を置くこと、迷いました。
でも。
伝えたいメッセージがありました。
40.だいすーけ
出会いに感謝しよう。
別れにも、同じくらい、感謝しよう。
長く書いたけれど、一番伝えたかったのは、この言葉。
ぼくらがある日だれかと出会って、そこで特別な関係を築いていくことはほんとうに奇跡で。
でも、そんな奇跡にも確実に終わりはあって、そのときの悲しみを思うと、失う前提の出会いなんかなければいいのにと思ってしまうことがある。
そんなときは、自分に訊いてみてほしい。
こんな悲しみがあとで残ると知っていたら。
出会わなければよかったと思うことが、ありますか?
今あるしあわせ、それは、すべて自分のまわりにいてくれる大切な存在からもらったものだと言っていい。
もし喪失の悲しみゆえに、やがて来るそれを恐れるゆえに、ひとりになりたい、その方がいいと思ってしまいそうになるときは、それを思い出すこと。
好きになってしまったら、愛情が芽生えてしまったら、もうその気持ちに正直になるしかない。
選択肢なんて、きっとないんだよ。
だから。
これからも、笑って泣いて、たくさんの出会いに感謝して、みんなそれぞれの道を歩こう。
出会いに感謝しよう。
別れにも、同じくらい、感謝しよう。
ぼくらはきっと、そうやって、これからも生きていく。
書いてくれてありがとう。
ふたりが出会えたこと、交わした愛情。
ずっと大切な、宝物だね。
これからも、素敵な笑顔を見せてください。
「生き抜く」ということについて、まとめ第3弾でもふたつの印象的な作品を取り上げました。
次は、生命の現場でその尊さと儚さをだれよりも知る人の、「生きる」を。
41.あいかもさん
-何のために生きているのか-
生きるのが辛いときというのは、この問いにたいする答えが見つからないときなのかもしれません。
かつてそれを見失いかけたあいかもさん。
自身の天職だと思っていた仕事で(それだけでないかもしれないけれど)、時間をかけて積もっていった不安が、生命の尊さをだれよりわかっているはずの彼女にそれを棄てる選択をさせようとしました。
あのころの私は、死の近くにいた。
それを思いとどまらせたのは、愛すべき人たちの存在。
私が居なくなると悲しむ人がいる。そう思えるからこそ「生きないと」と思える。
きっと、感情のままに書き連ねてくれたことと思います。
この振り返りも、決して楽なものではなかったのではないか。
整然としながらも、込めてくれたものが感じられるような文字だと思いました。
-何のために生きているのか-
この問いに答えることが難しいと感じたときは、思い出すこと。
あなたのことを、大切に思っている人がいること。
あなたが居なくなったら、悲しむ人がいること。
ご自身の体験から、ぼくらに教えてくださいました。
あいかもさん、ありがとうございました。
ここまでいくつかの「生命」に関する作品をご紹介してきました。
第5弾のラストは、そんな作品たちの中にあった「私をすくいあげてくれることば」に感謝したいと言ってくれた、この方です。
42.7coさん
ふり絞るように、訥々と、ご自身の思いを綴ってくださいました。きっと、いろんなことを思い出しながら、書いてくれたんですよね。
ただ、読み進めるうちに、ぼくはすこし胸が苦しくなりました。
書くことで辛い思いをさせてしまったかもしれない。
そう思ったから。
でも、そう思って迎えたさいごの6行。
そこに書かれた言葉は、ぼくにはキラリと光って見えました。
それでも
私は私を見捨てられない。
あきらめられない。
いつか 終わりがくるその日まで
私は 私であり続けます。
ずっと一緒にいよう。私。
過去をも照らしてくれる希望の光の、その射しこんだ線の端っこを、7coさんがここで掴んでくれたような気がしました。
そして7coさん。
大切な人に、こう言ってもらったことがあるそうです。
「終わりのないことなんてないんだ」
そして、このひと言とここに寄せてくれたみんなの作品が、7coさんに思わせてくれたこと。
何度落胆しても、わたしはわたしが終わる、そのときまで、わたしを手放さない。
うれしくて、涙が滲みました。
だれかの言葉が、だれかを勇気づけた。
その瞬間に、立ち会えたような気がしたから。
7coさん、ご参加いただきありがとうございました。
また、この作品にぼくの写真を選んでくれたこと、光栄に感じています。
*
おわりに
まとめ記事第5弾、今回は7作品をご紹介しました。
できるだけ私情をいれずに、とは思っていましたが、今回はご容赦ください。
みんなでつくった奇跡、ちいさな生命の旅立ち、みんなにしっかり伝えたかった。
ほんとうは迷ったんです。
つみちゃんがお空に還って今日で半月。
おそらく多少なりとも日々の忙しさや日常が戻ったところ、またあのときの悲しみを彼女に思い出させてしまうことになりはしないかと。
ただ、さいごは決めました。
この流れで、みんなに知ってもらおうと。
示しあわせたわけでもないのに、同じ空気をまとう作品が生まれたこと。
それはそのまま、発表しようと思いました。
どうかみなさまにも、温かく受け入れていただければ幸いです。
次回以降はまた、いろいろ織り交ぜながら楽しくご紹介したいと思います。
問題作、まだまだ残ってるので...。
もちろんお手紙とか、こころ温まるものもありますからね。
今朝の東京は、冷たい雨が降っています。
体調には十分注意して、今週も元気に乗り越えられますように。
それではこの辺で、失礼します。
今回も、お付き合いありがとうございました。
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