そんな奇跡の輪のなかに。

夢に向かってまっすぐ進もうとしている人がいて、それを応援する人がいて。
才能を見つけてサポートする人がいて、そんな心強さに支えられる人がいて。
変幻自在に言葉を操る人がいて、魂をこめてまっすぐに熱を伝える人がいて。
お腹を抱えて笑わせてくれる人がいて、しっとり感動させてくれる人がいて。
役立つ情報をシェアしてくれる人がいて、何気ない日々を切りとる人がいて。
こころの傷に向き合おうする人がいて、今も暗闇を手さぐりで進む人がいて。
ここで自分を変えようとする人がいて、ここで人生が動きはじめた人がいて。
だれかにあこがれを抱く人がいて、そんなだれかの夢や希望になる人がいて。

みんな違うのに、みんな似ている。
20年、30年、もっと長く生きてきて、全然違う人生を歩んできた人たちが、こうして運命を交差させて、出会う。
それは今日この日だけなのかもしれないし、これからも続くものなのかもしれない。
それはだれにもわからない。

けれど。

今ここには、たしかに輪がある。
それを感じることができるっていうだけで、ほんとうはいいのかもしれない。

今日この日だけかもしれない。
今この瞬間だけかもしれない。

でもそれを大切に思って、毎日を、瞬間を重ねていったら、それは厚みをもった時間になる。
それが、続くということかもしれない。

みんな違うのに、みんな似ている。
今ここには、たしかに輪がある。

どうかお願いだから、そんな奇跡の輪のなかに。
安息や刺激や傷や希望や、いろいろなものが混ざった輪のなかに。
今夜もそっと、いさせてはくれないだろうか。