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うすくて柔らかな、優しさのかけらを。

ピンと張りつめたような、乾いた寒さの隙間にふと
こぼれるようなやさしい光のその熱を、風が連れてくる
ゆるり、くるりと
そうして、包みこんでくれる
ねぇ、見上げてみて
そう
それは合図だから
キミがまた主役になる
みんなの視線を一身にあつめる
それは合図だから
一度ほころびはじめたら、もう止まらなくて それは
にじみ出る感情、歓びのうちに迎える春
今年もまた、あえたよね


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出会いだとか別れだとか
キミを見上げながら、こころを動かす人がいて
キミの美しさに
思いを重ねる人がいて
みんなの笑顔や涙 そんなたくさんのこころをキミは
受けとめて、受けとめて、受けとめては
うすくて柔らかな 優しさのかけらを風にのせて 幾重にも幾重にも
風にのせて
ゆるり、くるりと
そうして、包みこんでくれる
さあ、一歩踏みだそう


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春の陽気は気まぐれで
その訪れを知らせた風が今度は
キミの季節を知らせたその風が、今度はキミを、急かすように
びゅん、と 震えるキミを裸にしようとする
雨も風の味方をして
時計を、進めようとする
そろそろ春の その先の季節へうつる時間だと
そう急かすように
風と雨が
そう、急かすように
人はただ
立ち尽くすばかり
こころ揺れながらその場に力なく、ただ
立ち尽くすばかりで


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でもキミはちがった そんな風の中でも
雨の中でもキミは
姿勢をまっすぐに
たくさんの枝を ごうごうと鳴かせながらもただまっすぐに
立って、
春を、キミの季節を、謳歌していた
風も、雨も、それさえ彩りにして
うすくて柔らかな 優しさのかけらを風にのせて雨にうたせて
季節の流れに逆らうことなく ゆるり、くるりと
舞って、まわってあたり一面を、うすくて柔らかな、優しさのかけらの色に
薄桃色の空に、薄桃色のじゅうたん

キミはとても、
うつくしかった。


やがてまた陽が射すころ そのうすくて柔らかな 優しさのかけらの色に、
清々しく幼い黄緑色の葉が顔を出す
そうして
季節が進む
射す陽の温度がすこし上がった

ありがとう
春を、ありがとう ぼくらは
さあ 一歩、踏みだそう
そうして、歩いていこう


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ルミさんのタグをお借りしました。
ほんとうは、過去写真をならべてご紹介するいつもどおりのエッセイ調noteにしようと思っていたのだけれど、書こうとしたときこんなツイートを見つけて。

そうですね、そう思う。
だから。
「ポエムを書きたい」と心の中で思ったならッ!
その時スデに行動は終わっていました。笑
写真つかっているので意味ないかもしれないけれど
「桜」という言葉をつかわないで書く、というルールをもうけて取り組んでみました。何のこっちゃ、っていう感じだけれども。

日曜日、今日はみんな、おうちで何する?
やむを得ず、外出する人もいるだろう。仕事の人も、いるだろう。
何がいい悪いとか、そんなこと言わない。
ただただ、みんなが健康で、すこしでも楽しく過ごせればいい。
そんなことの一助に、なれればいいな。この、 #noteエアお花見 が。

それではね、今日はここで。
ルミさん、素敵な企画、ありがとうございました。







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