日記9月16日 動物のうんちを探してえんやこら
昨日今日と山で動物の調査をした。やっていることは仕事と同じだけど、これは自分の研究なので、お休みの日にする。我ながらなにそれ?という感じもする。
調査する地点は2時間ほど登った山の上にあるので、4,5時間は登山と下山をする。いつもなら山小屋に泊まれるのだけど、今回は小屋が工事中なので、毎日ふもとから山頂に通わないといけなかった。大変すぎる。
昨日も雨の中1日調査をして20時頃に宿泊させてもらう知り合いのお宅についたのに、そこにいる人が全員バカバカしくて2時まで飲んでしまった。お尻を出した子一等賞みたいな時間だった。人が多くて室内スペースからあぶれて、庭にテントを張ってもらい、布団を持ち込んで寝た。
2時に寝て、5時にカラスに起こされて、8時から登山して、動物の糞を探して回った。元気すぎる。足の裏がめちゃくちゃ痛いなと思っていたら、登山靴の中敷きを入れ忘れていた。そりゃそう。
大変すぎたけど、3日くらいかかるかもと思っていた調査が2日で終わった。誰も怪我をしなかったし、大きな問題もなくてほっとした。
団体行動の中で思ったこと。
私は体力ある方なのかもと思って安心しちゃった。普段接している会社の後輩達がおかしいだけかも。でも、どうしても太ももじゃなくてふくらはぎの筋肉を使って歩いちゃう。改善しないと毎回ふくらはぎがパンパンになってかわいそう。
あと、スキルじゃなくてパーソナリティで人と仲良くできる人は強いなということ。学生さんも大人もなんだかみんなかわいい人たちだった。
自分のやりたいことのために、6人くらいの人に頼んで調査を手伝ってもらった。今回は予算が確保できていて、同じ目的の人たちが集まっているので、チームという感じがしてなんだか気が楽だった。
それでも、沢山の人に頼んで一緒に作業してもらう、かつ、仕事ではない自分の調査のあとは、どっと疲れる。自分のやりたいことに人を付き合わせているという気持ちが負担になるのかな。みんな好きでやってくれているのに失礼な話だなと思う。
仕事もそうだ。自分の好きなことをやっているから、プラスαの部分は他の同僚を付き合わせているように感じてしまう。でも一人じゃできないことが多い。仕分けできそうなので考えよう。
日本の自然保全に対して自分がしたいこととしてやってるけど、こうやってちまちま調査して論文を出したり、行政に働きかけたりするよりも、TikTokとかで流行りを生んだり、政治家になって権力を持ったりして、義務教育や世論を変えたりする努力をした方が近道なんだろうね、という話を下山しながらした。
楽しかったけどつかれた。車で4時間かけて、22時に家について、今日はもう100点なのでお風呂に入って寝ることにする。
動物の調査は楽しいけど、まとめて考えて発表しないと何にもならない、データは死んじゃうということを忘れないでくださいね、と自分に思う。
調査員の一人が、「まとめて考えて初めて、調査に意味が出て、新しい調査が生まれると思う。調査自体が目的になるのはおばかだ。」って言っていた。本当にそうだよね。