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キタニタツヤ 『青のすみか』 青にまじる不穏な黒

一部公開された部分だけでも、いい曲を確信してた。

先日、キタニタツヤの『青のすみか』が配信リリースされた!

この曲は、アニメ『呪術廻戦』2期のオープニング曲。事前に公開されたアニメのPVでサビだけ流れてた。

こりゃまたいいのが来たぞ……! って思った。爽やかな曲調がどんぴしゃで好みだ。

フルを聴いてみた感想を語っていきたい!

駆け抜ける青春と不穏

とにかく爽やか! 疾走感!!

ギターがジャクジャク鳴ってる感じとか、サビ前のクラップも爽やかで気持ちいい。

はじめて聴いたときあっという間に終わったから、曲の長さを確認したら全体で3:16という短さだった。短い!

曲の短さと疾走感のある曲調があいまって、まるで本当に青春のひと時みたいに駆け抜けていってしまう。

だからちょっとだけあっさりしてると思ったし、一回聴いただけじゃ上手く全体像をつかめなかった。

何回か繰り返し聴くことで、瞬きのようなこの曲が耳に馴染んでいく感覚があったと思う。

たまに入るノイズみたいな音。これがすごく不穏さを覗かせていていい。

実は『呪術廻戦』2期でやる内容が、五条悟というキャラの学生時代の話なのだ。いわゆる過去編である。

原作を読んでるから知ってるんだけど、まさに青と落とされた黒といった感じで、青春の中に鬱っぽさのあるパートとなってる。

アニメとのリンクもしっかり考えられてる。緩急のある疾走感とノイズの混じったイントロがいちばんアニメの内容を表してると思った。

アウトロで詰め込むように歌うところもいい。最後まで抜かないことで、曲が終わった後の「終わっちゃった……」っていう余韻をより感じる。

歌詞にも注目してみると、なんとも切ない。

どんな祈りも言葉も
近づけるのに、届かなかった

『青のすみか』

頬を伝った夏のような色のなか
きみを呪う言葉がずっと喉の奥につかえてる

『青のすみか』

滲み出るやるせなさ。ぜひアニメも見て、どういうわけなのか確かめてもらいたい。

オープニングは飛ばせない

僕は『呪術廻戦』も追ってるクチなんだけど、『青のすみか』が流れるオープニングは飛ばせないと思った。

アニメのオープニングというのは、アニメにとっても務める曲にとっても重要だ。最近だとYOASOBIの『アイドル』のように相乗効果の跳ねが期待できる。

『青のすみか』は、どこまでいくのだろうか?


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