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DAY 6|モーヴ街開通3周年記念イベント

《MAUVE STREET|モーヴ街》とは、霧とリボンが運営するオンライン上の架空のストリート。各noteを美術ギャラリーや図書館、アトリエや百貨店などの建物に見立て、多彩な文化発信と作品の展示販売を行うアート・プロジェクトです。通りを飾る建物は10棟。あちこち寄り道しながら、モーヴ街のお散歩をお楽しみください。

フランスガム|モーヴ街(2022年)

Text|霧とリボン

 夜の帷が降り、モーヴ街はいま、菫色の静寂に包まれています。
 石畳や街路樹を濃くした雨も弱まり、軒先に時折、音符が弾ける音がちいさく響いてくる以外、辺りはしんと静まりかえっています。各建物のお部屋の窓にはカーテン越しに仄かな明かりがぽつりぽつりと灯っていて、一杯の紅茶や薬草酒をかたわらに、お部屋の主たちが華やかな余韻をゆっくりと味わっていることでしょう。

 6日間に渡りお送りしてきたモーヴ街開通3周年記念イベントは、本日全配信を終え、無事終了致しました。3つの魅惑的な展覧会を同時開催した本イベント、ご高覧下さいました皆様に深く感謝申し上げます。

 めぐるましくお天気が変わった初夏の日々、散策をお楽しみ頂けましたでしょうか。
 会期中は多彩な25記事を配信。アーティスト作品の展示とエッセイを趣向を凝らしてお届け致しました。

 ビーズ刺繍の華やぎが苑の扉を超えて菫色のストリートへと、美しい翅音を響かせて——
 Under the rose様初個展となる《Hidden Garden Waltz》では、ひと針ひと針、気の遠くなるような丹精で生み出された昆虫と花々たちが、秘密の苑を舞い踊りました。

 月の神秘が聖域を訪れる全ての少女たちを護るように、煌々と降り注いで——
 特別展として開催された、高柳カヨ子先生によるプロデュース展《少女の聖域vol.4〜真昼の月》。精鋭2組による絵画と人形が、現代を生き抜く処方箋として、モーヴ街の空に掲げられました。

 初夏のストリートを菫色に染めた、総勢19組による豪華な舞踏会。それぞれの精神の舞踊が個性豊かな形を伴って、モーヴ街を賑わせました。
 各建物で繰り広げられたステップが訪れる方々のステップと交わり、優美に綾なす舞踏会の風景画がたくさん生まれました。

 モーヴ街を訪れて下さいました皆様、本当にありがとうございました。おこころに灯る作品やエッセイと出会い、それらが皆様のお手元で、より広い世界へと羽ばたくための窓となることができましたらと願います。
 そして、長い時間をかけて、3つの展覧会を共に作り上げた才能あふれるアーティストの皆様に、心より深く感謝申し上げます。

 文学、アート、モードの力を信じて、モーヴ街はこれからも歩みを進めます。また次のモーヴ街にてお会いしましょう!

皆様との再会を夢見つつ
モーヴ街管理人
ミストレス・ノール

 最終日DAY 6の記録をお届け致します。本日は【4本の記事(本記事含む)】を配信致しました。
 会期中、一日の最後に配信される本まとめ記事をご覧になれば、その日の配信情報を全てチェックできる仕組みになっています。ぜひご活用くださいませ。



《菫色の実験室vol.8〜菫色 × 舞踏会》

 10番地・小さなお話屋〜ロマランからは、フランスガム様個展《彼方の鳥》(4月・霧とリボン開催)から続く素敵なエッセイをお届け。霧とリボンの巻頭エッセイと響き合う内容で最終日を締めくくりました。

 馥郁たる黒の豊かさを伝えたのは、2番地のモーヴ・キャビネットから。山本裕子さまの比類なき美意識を高柳カヨ子先生が細やかに考察しました。

 本展ラストは9番地、モダン・モーヴ・フラッパーより。ruff様とDu Vert au Violetによるコラボレーションで、『サロメ』の一幕へご招待しました。

10番地
—— 小さなお話屋〜ロマラン ——

2番地
—— モーヴ・キャビネット ——

9番地
—— モダン・モーヴ・フラッパー ——

 明日からは菫色のウィンドウが開き、通販がスタートします。
 ぜひお気に入りを見つけて、お買い物を楽しんで頂けましたら幸いです。


★作品販売期間★
明日Start!
5月20日(土)23時〜5月22日(月)23時

↓モーヴ街MAPへ飛べます↓

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