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ちゃんと傷ついて、磨いて、輝いて、生きろ

Netflixで「FOLLOWERS」を観ました。
女性の生き方を中心に描いた作品で、自分の少し上の年代の方々が主人公で、未来を考える上で観てよかったなと思いますし、何よりも「自分」をどう生きるかをすごく考えさせられました。

今ある「女性の生き方」の変化が始まっていること、そしてゆくゆくは性別も超えて「人として生きる」未来が詰まっているのでは、とも思いました。

ここからはネタバレも含むかも?しれないので今観ているよ、これから観るよ、という方はお気をつけください。

SNSは評価を受ける場所なのか?

今ではSNSで誰もが簡単に世界に向けて発信できるようになりました。
数値化されるいいね数、フォロワー数は人からの評価としてもわかりやすくその数が増えることは「他人から賞賛をもらい自分を肯定されている」指標として捉えられます。

実際、私もnoteなどを更新して「いいね」がつくと共感されていると思って嬉しくなる。

その数に囚われて、本当に言いたいことよりも「受けるもの」を研究しようと思ったことはもちろんあります。

でもだんだん自分が何を考えて生きているのか、本当に好きなこと、書きたいことはなんなのかわからなくなるんですよね。
批判やネガティブな反応はもらいたくない。

ただ、SNSでいただける評価はあると考えています。
その中で、評価をされるために発信するのではなく、誰かのため、自分のために、「自分」を発信するものにしたい。
SNSは何者でもない自分たちが世界に発信できる唯一の武器なのだから、評価をされる場所として観るのではなく、普段だったら届かない「外」と繋がれる武器として使っていきたいなと思いました。

最近読んだ漫画で「ブルーピリオド」と「左利きのエレン」がありました。
美術作品をつくるのは自己との対話。
絵はかけないけど、SNSの発信にも通ずるものがあると思っています。
SNSをうまく自己との対話に使って、自分が「どう生きて生きたいのか」をもっと深く掘り下げることができると思っていますし、感覚的にした投稿も全部含め、対話していくツールとして活用していこうと思いました。

その中で誰かと繋がれて、関係性がつくれたら嬉しいですね。
いいね数は少なくても、そんな評価があるといいな。

ダサいと言える、言ってもらえる友達はいるか

ヒラクくんがなつめに「お前ダサいよ」というシーンがありました。
山田優とつながり、VIPとして扱われて調子にのるなつめ。

お前がやりたいのはこんなことなのか?という問いかけをするシーン。

「ダサい」って強烈だけど、もし大切な友達がやりたいと思ってるところから逸れていたら、嫌われることを恐れずちゃんと言えるかな?
言ってくれる友達はいるかな?と考えてしまいました。

大抵は嫌われたくないから言わないかもしれないけど、本当に応援したい友達や向き合える友達にはちゃんと言いたい。

私を叱ってくれる友達は嬉しいことにいるので、私もきちんと言えるようになりたい。
腐るな。頑張れ、応援する!という気持ちを忘れずにいつも大切な人たちと向き合っていきたいです。

また、そんな友達は、いいね数やフォロワー数より幸せなものをくれる。

サニーがなつめに言った言葉がとても好きです。
うろ覚えで恐縮ですが、「ひとりフォロワーが減ったらわたしが大好きって言う、100回ディスられたら100回なつめのいいところいう」

知らない何百人のいいねよりも、大切なひとりのいいねがこんなにも幸せなのかと感じた瞬間でした。

何者かになることを目的とするな

「何者かになる」という言葉をよく聞きます。
そんな私も何者かになりたかった。肩書きのある何者かに。

FOLLOWERSを観て思ったのは、何者かになる前にまず「自分になれ」。

最後のシーンでリミが、自分の最高のフォロワーは自分だと言っていました。
自分をきちんと応援できるのは自分。
間違った方にもいい方にも動かせるのは自分。

自分をきちんと自分で評価しないことには、自分の足で歩けずブレッブレの人生を送ることになる。

最近ずっと考えていますが、まずは自分の名前をきちんと背負って、自分として生きていく力をつけていきたいところです。

ちゃんと傷ついて生きろ

ディスられたくない、否定されたくない。
自分をさらけ出して否定されたら、場合によってはもう生きてはいけないくらいダメージを負います。
すごいわかる。
いつからか空気を読み、当たり障りない言葉を探すようになった。

でも、負った傷はいつか自分を輝かせる力になる。
きちんと傷と向き合って、自分と向き合う時間が大切だと教えてもらいました。

まだまだ磨かれ途中の原石は削られて輝きを出す。

ちゃんと傷ついてその傷を輝きに変えるかは自分次第。

やりたいことは諦めずにもがけ

リミが子どもを産み、仕事も諦めたくないけど行き詰まってしまうシーンがありました。
大事なクライアントの仕事に穴を開け、母親なら子どもと一緒にいてあげたほうが幸せ、という言葉を言われた時に、仕事はやめようかなと悩みます。

そんな時、女社長エリコが言います。
「もがきなさい」と。

うまくいかなかったり誰かに否定されたら諦める道を選ぶことは多くあります。
でも、それじゃ道はひらけない。

本当にやりたいんだったら傷つきながらでも、ちゃんともがいて両方諦めない。
もっと貪欲に自分がやりたいことを追求したい、そう背中を押してもらえたような気がします。

自分がやりたいように生きろ

作品はある意味成功した人たちの話なので、自分がやりたいようにもがいてもどうにもならない世界はあるのではないか、と少し怖気付いたのも本心です。

成功なんて本当一握り。

ただ、やりたいことに対してやりきったのか?はひとつ重要なポイントになりそうだなと思いました。

また、そもそも光を浴びることが成功なのか?そう言った自分における「成功」の定義もきちんとしたいですが、「あの人のようには無理だから私の成功はこれ」っていう最初から諦めを含んだものにはしたくない。
まだまだ覚悟が足らないな、という自分のもやもやとも向き合ってます。

「無理じゃない?」と言われようとも、「キレイゴト」と言われようとも、自分の人生は自分だけで一度きり。
どうやって生きていくか、他人のフィルターを通さず、生身の自分で人やことと繋がって生きていきたいと思いました。

LGBTQ、乳がん、結婚…
最初は結構心がぎゅーっとなるくらい精神にヘビーなパンチを食らうため一気に観ることができず、少し時間をかけましたが、観てよかった、そう思います。

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