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14歳の自分に伝えたいお金の話

お金の話しは、なかなか教えてもらえない。すべての人が経済活動に参加している。お金にまつわることが、うまくまとめてあるので、気になって読んでみました!

モノやサービスを買うことを通じて「好き・嫌い」の意思表示ができる。「何にお金を使ったか」というのが、社会の未来を決めてしまう。

お金は一部の人の元に集まって貧富の差を生むことがあるが、本来は、水のようにしなやかに流れる特性を持っている。

お金とは「過去の営み」が詰まった缶詰。見た目は同じでも、パカっと開けると中身はみんな違う。財布に入っている千円札も、友達の財布に入っている千円札とでは、ここまでやってきた理由が違う。

今持っているお金は、これまで生きてきた営みの証し。努力や環境、人間関係、全部の結果があって引き寄せたもの。

お金の役割は、「人と人が価値を交換する、あらゆる活動の媒体になること」媒体とは、間を取り持つ役割を果たすもの。

貨幣が社会に流通し始めると「誰かのために何かをつくる、何かをしてあげるという行動は、お金と交換される」というルールの理解も広がる。

世の中にはどんなお金持ちでも買えないもの、値段がつかない「プライスレス」な価値がある。買えないものの方が多いのかもしれない。

消費者」として、そのお金の流れのきっかけを生み出した張本人になる。使わなければ動かなかったお金がある。

日本の個人金融資産1900兆円現預金1056兆。このうち現金101兆になる。国家予算は100兆なので、10倍の額が個人の預貯金になっている。

お金を稼ぐ力とは、世の中の流れを注意深く観察して、自分の価値を提供できるお客様を見つけて、仲間を集める力。人生を守ってくれるのは、知恵であり、仲間であり、勇気。

私たちは誰でも等しく、社会を変える3つの力を持っている。
1.選挙 男女、お金を持っているいない誰でも等しく1人1票
2.消費 買う行動を通じて「好き・嫌い」の意思表示
3.投資 投資は株式市場を通じて、応援したい感謝を選んで成長を見守る行動。
消費と投資は、0歳からいつでも始められる。

「自助・共助・公助」
自助 個人が自分で自分を助けること。困ったらまず自分で何とかしてみる。
公助 国や公的機関が個人を助ける。
共助 民間の力で助け合い。共助の循環をいかに活性化していけるかどうかに、日本の未来はかかっている。

買い手の「この値段なら買ってもいい」という考えと、売り手の「この価格で売ってもいい」という考えの折り合いがついたときに価格が決まる。

人の成長には4つの材料が必要
1.食べ物 何を食べるかで、体と心は変わる
2.出会い
3.本 誰と出会い、何を読むかで、心の深さと奥行きを育む
4.体験 自分の体を使って実験する。実際にやってみて感じること。気づくこと、学ぶことに素直に向き合ってみる。

会社とは、好きじゃない仕事を無理して頑張る場所で、給与とは苦痛に耐えていることへの「我慢料」日本の今の大人たちは「会社嫌い」を公言する人が多い。

好き嫌いで会社を選んで良い。日本の会社という選択肢だけでも、他に385万社近くの候補がある。海外まで合わせるとすごい数になる。

2002年から2012年の10年の間に、日本の上場企業のうち7割が成長していた。5割の企業が利益も株価も2倍以上伸ばしていた

ルールを変えたければ、周りの仲間の賛成をたくさん集めることができたら、ルールは自由に変えられる。変えていくべき。社会は少しずつ進化する。

今あるものをどう永続させるかではなく、技術の進歩がもたらす恵の変化にどう対応し、その変化に合わせた価値をどう生み出していくか。

「投資」だけでなく、「投資だと感じることができる活動」にまで目を向ける。価値を生むアイデアはどこかに転がっているのではなく、自分の視点次第で増やせる。

自分の人生を決められるのは自分しかいない。

人が勉強するのは、シンプルに「楽しいから」
本来、勉強は「娯楽」知らないことを知って、分からないことがわかる。今の環境の中でできる、勉強の楽しさを積極的に見つけていく。

イキイキと楽しく生きている大人たちの共通点の1つが、読書習慣。誰かの体験や物語を通じて、知らなかったことを知る喜びをいつまでも忘れず、絶えず自分の世界を広げていく。何歳になっても若者のようなフレッシュなエネルギーを放っている。

社会において必要な基礎学力のファーストステップは「読む力
本を通じてまだ見ぬ広い世界に触れることで、「世の中にはこんな世界が広がっているのか」と将来楽しみになる。

将来について考えるときには、「新しくつくる側」になろうと、ぜひ発想する。古い価値観の世界に合わせる必要はない。背伸びせずに、今の自分に興味が持てることや共感できることに向かって、素直に進む。

Give gives give.
与える者は、与える者を、与える
与える人が集まってきて、価値交換が循環していく。ギブ経済圏。

まずは自分から与える。誰かから与えてもらったら、きちんと感謝を伝える。そして、他の誰かにまた与える。

人からお金を集めるために必要なことはただ一つ「信頼」信頼が集まるところに、お金も集まる。お金を集めるには、信頼を磨くことが不可欠。

お金に関する考え方がとてもよく分かり、若い時に読みたい1冊です。社会の未来がどう作られているのか、自分たちがどう関わっているのか、これからどう関わったらいいのか、色々考えるヒントがもらえて、とても良い本でおすすめの1冊です。



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