NSX廃止はDCTのせい?あとレジェンドも。

先日NSXがtypeSの発売をもって廃止になるというニュースがありました。

そういえばレジェンドも生産終了が先日発表されました。

この2車種の終了、もしかしたらDCTのせいではないか、とふと思ったので書きます。


ホンダのハイブリッド方式をおさらい。

ここで簡単にホンダのハイブリッド方式をおさらいします。

初代インサイト以来の古い方式がIMA。

その後急に3種類に増え、i-DCD、i-MMD、SH-AWDとなりました。

そして現在はi-MMD改めe:HEVの1種類に統一されていこうとしています。


このうちi-DCDといえば3代目FITから登場した方式です。

ただこれは登場時にリコールを連発(確か4発)やってしまいちょっと悪いイメージがついてしまっています。

ホンダ以外のメーカーを見ても、(ハイブリッドに限らず)DCTは夢の変速機と言われていた割には制御の複雑さからなのかあまり広まっていない印象があります。

SH‐AWD

さてさて、NSX、レジェンドに積まれているハイブリッドシステムはSH-AWDというものです。

これはi-DCD、i-MMD、SH-AWDと3つ並ぶものの1つだから全く別のシステムかと思うと実はそうではありません。

NSXの前輪(レジェンドの後輪)のツインモーターユニットを取ると、残るNSXの後輪(レジェンドの前輪)はエンジンとモーターがDCTで結合されたi-DCDと同じ構成になるのです。
(NSXだけはDCTが9速になりますが)


ホンダはDCTをやめたい?

さてさて、3代目FITから登場したi-DCDですが、4代目ではe:HEVに変更になりました。

e:HEVは先述の通りもとはi-MMDと呼ばれていたものです。

ここから見るに、ホンダはDCTを止めたいんじゃないかという気がします。

リコール4連発をやってしまったのは単に当時の体制の問題というだけでなくそもそもDCTが複雑であまりいいものではないんじゃないでしょうか。
(実際あまり流行っていないですし)

それに比べてi-MMD→e:HEVは単にハイブリッド化による効率化でけでなく、トランスミッションを無くしたという大きな意味があるように思えます。

トランスミッションは歯車の巨大な塊で、しかもそれが噛み合ったり外れたりと相当な耐久性が要求されるものです。
逆に乗り心地の意味ではギクシャクする原因にもなるものです。

それをなくせるというのはいろいろな意味で結構大きな意味があるんじゃないかと勝手に想像しています。

現に鉄道のディーゼル車でも電気式と言って、e:HEVと似たような仕組みがどんどん登場しています。
(厳密にはエンジン直結モードがないので日産e-Powerですね)

こちらも効率から乗り心地などいろいろなメリットがあるからどんどん広まっているものと思われます。

ということでホンダとしては、システムの整理もあるでしょうがe:HEVの素晴らしさを考えてこれに統一していこうとしているんじゃないかと思います。

そしてDCTを使うi-DCD、SH-AWDはともに廃止の方向なんじゃないでしょうか。


まとめ

ということで、NSX、レジェンドというホンダの2トップの廃止はSH-AWDの廃止、さらにいうとDCTの廃止という意味もあるんじゃないかという考察を私はしたいと思います。

もっともSH-AWDに関してはe:HEV+ツインモーターという形で復活してくれるんじゃないかとささやかに期待はしています。

新しいNSX、レジェンドが登場することを期待しましょう!

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