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小規模宿泊施設が最優先でやるべきこと

北兵庫、日本で最も美しい村 香美町小代(おじろ)という人口1800人の小さな村でバーのある宿MATSUDAYA 松田屋をやっています。こちらは松田屋の若旦那が、宿や地方のこと、マーケティングについてお話をするブログです。
久しぶりの更新になってしまいましたが、今回からnoteの方向性を【小規模宿泊施設のマーケティング】という内容に絞って綴っていきたいと思います。先月あたりから他の宿泊施設のOTAのコンサルティングのお仕事をさせて頂くようになり、お役に立てるのではないかと思ったのでコンテンツにしておこうと思った次第です。

1. 「宿泊予約サイト攻略が最優先事項」


色々やってみたのですが、宿の集客はまずはOTAを攻略するのが一番だと思っているのです。OTAっていうのはインターネット上だけで取引を行う旅行会社のこと。Online Travel Agentの頭文字の略です。じゃらんnetとか、楽天トラベルとか、一休とか、Reluxとかそういうのです。

2. 「なぜOTA攻略が必要なのか?」

営業に例えるならOTAはディーラーのショールームと同じです。ショールームには「車を買いたい人」が来店されますよね。それと同じで宿泊予約サイトを訪れる人はすでに「宿を探してる」「旅行をする予定がある」人がほとんどなわけです。つまりそこに集まってるユーザーのほとんどが見込み客なので、上手くプレゼンテーションできれば予約に至りやすいのです。
それに比べてOTA以外の集客方法、例えばSNSとかはショールームとの比較で言うと訪問販売みたいなものです。全く興味のない人にもアプローチできる(してしまう)ので、見込み客を見つけるところからのスタートになります。。
要は魚が居るかどうか分からない川で魚釣りを始めるのか、すでに魚が居るとわかっている釣り堀で魚釣りをするかの差です。この差はかなりデカいです。 ブランディングも大事なのですが、ふわっとしたブランディングは即効性のある売上は作ってくれません。だからといって必要ないということでは勿論ありませんが。つまり両方やる必要があります。

3. 「限られたリソースの中で最優先すべきこと」

しかしながら小さな宿というのはリソースが限られています。その中でまず売上を上げていきたい!ということであれば、優先順位はOTAの攻略一択だと僕は思います。リソースは決してお金だけではありません。小さな宿の経営者さんに圧倒的に足りないのは「時間」です。僕も宿と、コーヒーショップと通販事業をやっていて、ガッツリ現場にも入ってるの時間が足りないというジレンマにいつも陥っています。
田舎の小さな宿の経営者さんは限られた時間の中で仕入れや仕込み、SNSの更新、経理等々、色んなことを1人でこなさないといけません。これに加えて所属団体の会議や業者さんとの打ち合わせもあります。この中で【売上を上げる】ためのアクションが十分に取れている経営者さんがどれだけいるでしょうか?

本来最優先するべきである【売上を上げる】ためのアクションを取る時間があまりに少なすぎるのです。そうなると結果は見えています。そこで僕が提案をしたいのは、まずはOTAを頑張りましょうということです。次回投稿では、OTAからの予約を伸ばす上で大事なことを書きたいと思います。ではまた。


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