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今年の夏。

皆さんは夏はお好きでしょうか。

私は夏の暑くてジメジメするところは大嫌いなんですが、ふと見える入道雲とか、風鈴の音とか、夏祭りの匂いとか大好きな所もあって嫌いになれなかったりします。

私はサンダルが履けることはそんな夏のいい所の1つだと思っています。

サンダルって夏以外あまり履く機会もありませんし、毎年なんのサンダルを今年は履こうかウキウキするものですが、私は今年はbenchというブランドのBENSAN-D COVERED LEATHER SHARK SOLE を選びました。

benchというブランド

benchは2018SSからデビューした新しいブランドです。
ブランドのコンセプトは「奈良の良品を世界の良品に。」

靴を場所や用途によって履き替えるという文化は、日本古来の文化で、海外にはありません。この文化を大切にbenchにはデザイナー藤澤さん愛する奈良の素晴らしい製品を全ての人に知ってもらいたいという熱意が籠もっています。

デザイナーの藤澤豊生さんは神奈川県横浜市出身で、文化服装学院卒業。

その後ロンドンに留学し、帰国後はアタッシュ・ドゥ・プレスや大手スポーツブランドのデザインチームなどを経て、2016年春夏シーズンに自身のアパレルブランド「バント(bunt)」を立ち上げられました。

藤澤さんは日本に昔からある"便所サンダル"と呼ばれているサンダルについて、とある撮影をきっかけに「耐久性やクッション性に優れていて、小石が入らないよう隅々までよく考えられて設計されている。プロダクトとしてはすごく優秀なアイテム」と再発見されました。

かねてからファッションの力で奈良の地場産業に貢献したいと考えておられた藤澤さんは「奈良は便所サンダルの産地。イメージさえ一新できればファッションのマーケットに受け入れられるのでは」と商品開発に踏み出しました。

協業された企業はニシべケミカルさん。国内で奈良に3社しかない老舗の便所サンダルメーカーです。40年間で培った技術による品質の高さによってシェアを占める安価な海外製品との明確な差別化を図っています。

40年以上にわたり便所サンダルを製造しているニシベケミカルさんとしても、正式にアパレルブランドと協業するのは今回が初となったそうです。

また藤澤さんの奈良への想いは細部から感じ取れます。今回bench公式サイトから購入しましたが、送られてきた段ボールはプロテイン・ビーレジェンド。

これも奈良の企業が生産されているプロテインで、藤澤さん曰く奈良一のソウルフードです。

発送完了のメールに「ビーレジェンドと記載された箱でお届けする場合がございます」とあり、正直なぜ?と思っていましたが、下記記事をみると奈良への愛が籠もっていて、納得しました。


実際に履いてみて

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2〜3回ほど履いてみた感想ですが、正直めちゃくちゃいいです。

ベンサンということで病院や学校で使われているように履き心地、堅牢性、抗菌機能はいうことがありません。

それだけでなく搭載されているシャークソールのクッション性と足に吸い付く感覚が心地よく、サンダルなのに遠くまで歩いて出掛けたくなります。

ファッション性もかなり高く下記のようにM65と無骨に合わせてみたり、

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ショーツと合わせ、夏っぽく爽やかに履きこなすこともできます。


何より自分が日本から始まったベンサンという文化を身につけているということにテンションが上がります。
誰かからいいですねと言われれば、「このサンダルって実は・・・便所サンダルなんですよ」という話ができ、奈良の良さ、日本の製品の良さを広げることができます。


昨今の世の中は大量生産、大量消費の時代でより安く、コスパの良い製品が求められることが多くなってきています。
それ自体は各々が選ぶことであり、悪いことではありません。

しかし自分の身につけるものや、消費するものにこだわりを持ち、意志を持って選ぶ人が少しでも増えればいいのになあと思っています。

ファッションだけにとどまらず、音楽や食事、映画や日頃のニュースまで世の中には膨大な情報がありますが、ただ飲み込まれるのではなく、自分の意志を持って選び、判断する人が少しでも多くなればと思います。


今日の紹介でbenchのサンダルに興味を持っていただければ、ぜひ購入してください。自信を持ってお勧めします。

そして、購入して下さった人から誰かに伝わり、少しでも奈良の便所サンダルが世に広まれば、私としても嬉しい限りです。






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