生まれちゃったひとの循環

子供が欲しいと感じることは、生き物として当たり前の感情だと思う。

私は子供を持つことが怖い。基本的に、子供が苦手でもある。喧しいし、自由勝手だし、正直鬱陶しく感じる。
でも可愛いと思うようにもなってきた。歳をとったんだろうな。つってまだ20代なんだけど。

子供が欲しいと思ったことが一度もないわけでもない。好きな人の子供を抱き抱えることを考えるだけで幸せな気分になりもする。

でも生まれてきてしまうということは、その子に大きな試練を与えてしまうことになる。子供からすれば、望んだわけでもないのに生まれちゃって、苦労をしなくちゃいけない。

子供の頃の私は、親から暴力を受けて育った。
生まれてこなければ良かったといつも思っていた。
今だって、生まれてこないで済めばそれが1番良かったと思っている。
彼氏がいたって、今が幸せだって、それまで送ってきた地獄を思えばささやかな褒美の一つでしかない。またいつ地獄に堕ちるとも限らない。

よく子供なんて作ろうと思えるなと思ってしまう。
まぁ、生き物だから、生き物は増えることが目的なのだからしょうがないのだけど。

生きるということは苦しむということ。
死んだ方がマシな目に何度もあい、でも死ぬに死ねないような状況を死ぬまで生きる。
生きていれば幸せを感じられるが、それ以上に苦しむ。

それはみんな同じなはずなのに、どうして子供を作って、わざわざ地獄に送り込むようなことをするのだろうか。胸が痛まないのだろうか。本当に護り切れる自信があるのだろうか。

途中で投げ出す奴だって沢山いるのに、自分がそのうちの1人にならないと、どうして思えるのだろうか。
親になったからって、ある日突然強くなれるわけではないのに。

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