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スケールアップ企業のその先へ向かうSmartHRの経理

こんにちは。SmartHRで経理を担当している松野(社内でのslackネームはMATTSUN)です。

この記事ではSmartHR経理の「今」と「これから」について書こうと思います。
最近は他社の経理の方からもどんな体制で経理業務を行っているのか質問を受けるケースもあり、また採用面接時には時間の制約もあって十分にお伝えできていないと感じることもあるため、これまで表に出せていなかったSmartHR経理の内側をお伝えできればと思い筆を執りました。


はじめに

まずは私の自己紹介をさせて頂きます。

これまで監査法人で約8年、DeNA(株式会社ディー・エヌ・エー)に5年ほど在籍した後、2020年1月にSmartHRに入社しました。

SmartHR入社後は経理業務をメインとしつつ、上場審査に備えた開示資料のスケルトン作成、社内規程や各種ルールの策定をしたり、労務チームのマネージャーを兼務していた時期もあります。今は経理本部のダイレクターとしてチームマネジメントを中心に仕事をしています。
ちなみに趣味はラグビー観戦でリーグワン開幕以降は毎年必ず国立競技場で決勝戦を見ています。推しのチームはサントリーサンゴリアスです🏈

7月1日にシリーズEの資金調達を発表しましたが、今後はマルチプロダクトの展開を更に推し進めAIなどの新技術への投資やM&Aなども見据えた成長をしていくことが予定されています。
今では社員の数も約1,200名となり事業の成長や会社規模の拡大に合わせて経理の体制も追いついていかねばならず、頭の中でたくさん汗をかいています(^_^;)

経理チームについて

ここから本題の経理の中の話です。

昨年までは1つの経理ユニットというチームで運営していましたが、現在は「単体決算ユニット」と「連結決算ユニット」の2チームで役割を分けて活動しています。

単体決算ユニットには4名(派遣社員1名含む)が所属し、月次/四半期/年次決算、入金処理、支払対応、経費精算等を担当し、グループ会社の経理も行っています。
連結決算ユニットでは2名が所属して、四半期/年度決算のスケジュール作成、監査法人との会計論点対応の窓口、連結決算数値の確定作業、注記情報の収集含めた開示書類の作成を行っています。
上場していないのに開示書類?と思われるかもしれないですが、会社の成長戦略に合わせていつでもIPOできるように短信や法定開示書類を提出する準備を整えており、監査法人のレビューも受けています。なお、2021年から監査等委員会設置会社に移行しているので、毎年監査法人から計算書類の法定監査を受けています。

メンバーはみんな中途採用で30代前半〜40代半ばくらいの人が集まっています。これまでに会計事務所やIT系スタートアップ、メガベンチャー、人材サービス、金融機関等に在籍し全員が上場企業経理の経験を持っています。また、公認会計士、USCPA全科目合格者などの有資格者もいます。

働き方としてはフルフレックスですが午前9時〜10時には始業しています。最低出社数などの制限はありませんが会社に来ている人が多いですね。
私の場合は朝の通勤ラッシュは避けて午前中は在宅ワーク、昼食を取りつつ出社して午後から会社で仕事、というような働き方をよくしています。

経理チームメンバー全員で決算打ち上げをした時の一枚。左奥でサムズアップしているのが私です。写真を探していて気づきましたが、打ち上げの時は大体いつも焼き肉を食べています。

スケールアップ企業経理の醍醐味

冒頭で他社の方から質問を受けると書いたのですが、実は我々も最適な業務プロセスの仕組みを整えるために他社での事例も参考にしつつ最適な業務の形を模索しています。スケールアップ企業ならではの急速な事業展開、人数増加をしている会社なので「今」求められることが変わっていくため、優先されるものが何かを常に考えて行動しています。

なお、「スケールアップ企業」って何?と思われた方は以下の記事を参考にご覧頂ければと思います。キーワードとしての表現が文中にあったので引用しておきますね。

「スケールアップ企業のキーワードは「規模拡大」と「急成長」です。ポテンシャルの高い製品とそれを拡大する優れたメンバーが揃い、大きな組織で大きなことを成し遂げていけるようになるタイミングです。」

ここから具体的にどういったことに対応しているのか整理してみようと思います。

SmartHRの経理では大きく分けて2種類の業務があると思っています。

  1. 会計仕訳や経費精算、支払申請(請求書確認)の適切性をチェックしていく労働集約型的な業務

  2. 会計や税務の専門知識を駆使しつつビジネスの形に合わせ経理に関連する業務プロセスまで構築していく知識集約型的な業務

1️.については一見シンプルな業務に思えるものの、社員数が毎月増加している=申請される件数も逓増していく環境で、単体決算6営業日締めという日程を変わらず守ることが求められています。また人数が増えることで組織変更も頻繁に起こるので、費用計上先の部門変更も絶えず対応が必要になりますし、月次決算が終わる度にメンテナンス対応が発生しています。

2.については制度会計や税制改正の動きをキャッチアップしつつ、次々に生まれる新しいビジネススキームやコーポレートアクションを把握して会計的な影響を調査する作業が発生します。
スケジュールどおりに決算を締めるためにどうやって新しい変化を定常業務に落とし込むか、時にはビジネス側や法務、FP&Aといったコーポレートチームとも協力しながらプロセスを考えています。

この2つの業務をバランスよく分担して対応していく必要がありますが、スケールアップ企業ならではの変化の多さに日々悪戦苦闘しています。当然大変なこともありますが、この状況は成長痛みたいなものかと思っているので、この先に大きく伸びていくだろう期待を感じながら仕事をすることができています(実際にスケールする事業が出てきた時は本当に嬉しさが爆発します😁)。

なお、少ない人数でも効率よく仕事を回していくためには、業務システムをうまく利用していくことが必須であると思っています。経理領域に関わるシステム構成は以下の図のようになっていますが、会社や世の中の変化(最近ではインボイス制度の導入など)に合わせて毎年何かしら新しいシステムを採用したり、連携方法を変更してその時の環境に合わせたチューニングを継続しています。
システム構成を最適化して業務フローを作っていくことはSmartHRの経理業務にとってとても大切な仕事です。

2024年7月現在のシステム連携図。システムアップデート等に合わせ柔軟に変えていく予定です。

まだ見ぬスケールアップ企業のその先へ向けて

最後に将来に向けてどんなことを考えているかをお伝えできればと思います。

SmartHRでは年初と7月上旬の年2回全社でキックオフを実施していますが、これと同時期にチームごとでのキックオフも実施しており、2024年上期に掲げた注力ポイントは以下の2つです。

1️⃣破壊と想像と創造をしよう

2️⃣全社最適へのスイッチバック

この2つは社内で良く使われている「破壊と創造」「スイッチバック」という言葉を経理チームの業務に当てはめてアレンジした言葉です。今まで築いたものに囚われることなく新しく作り直すことを厭わない、また想像力を働かせながら柔軟に動き続けていくこと、そして経理の主観だけでモノゴトを捉えずに全社最適の目線で仕組み作りを考えていくことを目標に据えています。

まだ見ぬスケールアップ企業の先にどんなことが待ち構えているのか楽しみにしつつ、できることをやり続け事業成長を支えるチームでありたいと考えています。

We Are Hiring!

最後になりますが、SmartHRでは一緒に働くメンバーを募集しています!
この記事を読んでSmartHR経理の考え方に共感頂けた方や興味を持って頂けた方、ぜひ下記の採用サイトをご覧ください。ご応募お待ちしております。


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