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アメリカ視察レポ:小売店舗&アプリ最新状況(2022夏)

2022年8月にSan Francisco、ベイエリアに出張して、あちらの小売店舗&アプリの最新状況をバーっと見て回ってきました。簡単にレポートします。

Walmart, Target, Kroger, Trader Joe's, Whole Foods Market, Walgreens, Safeway, Costco など。

Walmart

アプリからの配達や駐車場ピックアップ(BOPIS)オーダーが便利。店内には商品ピッカー常時数名(5~10名程度)が作業していた。

同時に8つのバスケットのピックアップ
WalmartといえばEveryday Low Price

有償会員プログラムWalmart+の特典であるScan&Goも試したが、結局セルフレジと同じ列にならぶ必要があり、あまり時短にはならなかった印象。

Walmart+の訴求
店内購入・デリバリー等が統合されたアプリ
Walmart Pay

Target

地元の同世代(ミレニアル世代)からもCoolだと評判の高いブランドに。化粧品、ヘルスケア売り場などでは人気のD2CブランドをFeatureして取り扱っていて、品揃えセンスが良い。そこから学んでいるであろうプライベートブランドも格好良くて種類も豊富。商品力の高さを感じた。

安めのPB→D2C→高めのPB

商品のバーコードをアプリで読み込むとデジタル購入でのセール情報なども表示される。店頭とアプリで異なる割引価格がつけられているものもあった。

アプリより店頭が安いパターン

Targetのプライベートブランド展開については、事前にCEREAL TALKのPodcastで聞いていたことがとても参考になりました。

Whole Foods Market

Amazonに買収されて、連携が進んでいる。Amazon Primeメンバーなら更に割引、というセールが各売り場にちらほら見られた。レジではAmazonアプリからin-storeコードを読み込ませることでアカウント情報が紐付けられる仕組み。

B Corp企業のリサイクル缶に入ったミネラルウォーターなど、環境意識やローカル意識の高いセレクションも豊富。

Prime Member Price
PB 365シリーズ
Amazon Lens
Amazonアプリと連携

Trader Joe's

手書きPOP風値札がかわいい。デジタル化や効率化に対してある種の逆張りで心をつかんでいるチェーンはここぐらいか。

卵、ミルク、バターなどが豊富だけれど、特に日本との差を感じたのはオーガニックや、ケージフリー、ノンデイリーミルク(オーツやアーモンド)等の消費者意識の高い品揃えが幅広く、かつきちんと価格差がついて売られていること。これはTrader Joe'sだけでなく、Costcoや他のスーパーマーケットでも見られた特徴。

いわゆる牛のミルクだけでも種類が豊富、さらにこの横にはノンデイリーが並ぶ
Organicはきちんと価格が上がる

注目していること

自分が注目しているトレンドは、ちょうど2年前のnoteにも書いた「価格のパーソナライゼーション」です。

今回の視察・体験で、各社のデジタルクーポン施策と、そのパーソナライズ(顧客ごとに有効そうなものを選び、配信すること)の状況を見てくることができました。

さらに、これらの戦略はアプリ上の体験で完結するものではなく、企業全体の戦略としてリンクしていて・・・
という一歩進んだ分析・考察は実際のプロジェクトやセミナー等で活用するためここでは伏せておきます。

こうした取り組みにご興味・ご質問のある小売業界の方々と、ぜひ意見交換できればと思っています。お気軽にご連絡ください。
https://www.harmoniainc.jp/contact/

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