ざまあみろ社会
少し前、「死ぬまでにやりたいことリスト100」みたいなものが流行った時期があった。
基本的に天邪鬼な僕は、流行ってるタイミングではそんなもんやってたまるかみたいなスタンスで、特に気にかけることもなかった。
2020年6月、熊本のエコビレッジサイハテ村。
約1ヶ月の村での生活を通して、自分の感覚が間違ってないことを確認できた僕は、次になにをしようか、と考えてた。
一緒にエコビレッジで生活していた一人が「死ぬ前にやりたいことリスト100」をnoteで書いているのをみたことをきっかけに、「まあ次のステップを考える助けになるかな」なんて思って、死ぬまでにやりたいことを書き出してみた。
こういうときは、都合よく、天邪鬼を発揮して馬鹿にしていた過去の自分は棚に上げる。幸い僕は、都合の良い立派な棚を持ってる。
やってみて思った。
「死ぬまでにやりたいことリスト」めちゃめちゃいいやんけ、なんだこれ。
特に日本において?なのかわからないけど、夢とかやりたいこととかそういうものに対して、暗黙の了解的な、無言の圧力がある様な気がする。
①なんか壮大なことを言わなきゃいけない
②ビシッと一つに決めなきゃいけない
ざっくり、この2つ。
「将来の夢は?」みたいな質問をされたら、基本的に変な汗が出て、でも「はいはいもちろんありますよ」みたいな顔して、それっぽいことを言う。
自分もそうだし、そう言う人って多いんじゃないかなと、思う。
「死ぬまでにやりたいことリスト」は、この2つの無言の圧力を軽やかに乗り越える。
死ぬまでにやりたいことの中にはきっと、
「好きな人に告白する」とか、
「スカイダイビングをする」とか、
「金髪にする」とか、
将来の夢を聞かれて答えたら「なにそれ」みたいな顔される様な全然壮大じゃないことも当たり前の様に書ける。
だってそれも死ぬまでにやりたいことなんだからしょうがない。
「壮大じゃなきゃいけない」なんて圧力を感じることすらない。
それに、「死ぬまでにやりたいことリスト100」なんて言うくらいだから、一つだったらむしろ恥ずかしい。
やりたいことなんてたくさんあって、もちろんしょうもないことばっかりだけど、たくさん出せる。美味しいものを食べたいし、微妙に気まずいあいつとも話しておきたい。
「1つじゃなきゃいけない」なんてよくわからない圧力を感じることすらない。
すごい。
「死ぬまでにやりたいことリスト100」はよくわからない無言の圧力を軽々と越える。
極論。
死ぬまでにやりたいことを、100なんて数字も気にせずに出し切ったとして、
それを全部クリアしたとして、
そしたら、たぶん満足して、納得して死ねる。
もちろん、クリアをしていく中でまた新しい「やりたいこと」が出てくるだろうけど、出てきたら付け足したらいい。
とにかく、出てくる「やりたいこと」を全部クリアすれば、多分納得して、「あーーー楽しかった、疲れたーー!」っていって死ねる。
そんな幸せなことはない。
その極論に行き着いた時、
ざまあみろ社会、と思った。
「こうした方がいいよ」
「これがあったらいいよ」
「こうしなきゃやばいよ」
「こうしなきゃダメだよ」
こういう不安を煽る様な言葉や無言の圧力が社会にはたくさんあるなと思う。
けど。
僕は自分が今出した死ぬまでにやりたいことだけをブレずに追い求めてたら、納得して死ねる。
その行動において、社会の圧力なんて関係ない。どうでもいい。
小さい頃から、親が厳しかったり、身の回りでいじめを目にすることが多かったり、そんな環境もあってか、人の目を気にしたり、自分の置かれた環境における「べき」にばっかり気にして、窮屈になることが多かった。
人と違っちゃいけないんだと思ってた。
いわゆる「優等生」みたいな生き方をしてた。
怒られないし、なんだったら褒められるし、楽だしね。
でも大学生の時にその自分に嫌気がさして、もういいや!ってなった。そしたらすごい楽になって、楽しくなった。
多分自分が勝手に過剰に感じていた社会の圧力から解放された。
自分が今出した「死ぬまでにやりたいこと」だけやってたらいいんか。
なんだよ、それだけか。だったら簡単だ。
僕が勝手に感じて苦しんでただけかもしれないけど、
そういう圧力みたいなものが馬鹿らしく思えて、どうでもよくなって、肩の力が抜けて、楽になった。
ざまあみろ、社会。
もうお前になんか振り回されてたまるか。
自分がやりたいと思ったことや、自分が大事にしたいと思うことだけを目の前に並べて、周りになんて言われようと、全部やってやる。
と思った。
またまたお酒を飲んでから書いたらちょっとトゲの多い文章になりました。
文章にすると口語よりトゲが増す気がして難しい。
が、まあ基本思ってることなのでこれで良いや。
ちょっと毒やひねくれの分量が多めですが。ごめんなさい。
始めて2日目にしてすでに毎日1投稿が危うい状況もあってか、
余裕がなく本音が出てしまいました。
明日は楽しいこと書こうと思います。
おしまい。
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