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社会構造を理解する学問

社会構造を理解する学問を「社会学」というらしい。社会学とは何だろう。

社会学は、人間がつくり上げている「社会」そのものを分析・検証し、その成り立ちを研究する学問です。 私たち人間は、家庭や学校、友だちや企業など「組織」「集団」をつくって生活しており、その集合体として社会を形成しています。 社会学の主な研究対象は、この組織と社会です。

社会の成り立ちを研究する学問らしい。社会学分野の本はあまり読んだことないし全く詳しくないのだけれど、なんとなく政治学と民俗学の間くらいにあるような気がしている。

僕はモノづくりにおいて現場が最も大切だと考えているが、社会学における「現場」とは我々の生活そのものである。「人々の生活そのままを扱う」という点において、ジャーナリストと似通う部分があるが、これは役割が違うのだろう、と思う。つまり、社会学は社会構造の解明が目的であり、ジャーナリストはをそれを伝えることが目的なのだ。

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おもしろい言葉があった。
「クーリングアウト」呼ばれるもので、日本語では「冷却」と訳される。意味は「失敗を受け入れること」である。

信用詐欺師にひっかかったかもをそのまま放置すると、警察にたれこんだり、悪い評判をたてられ、以後商売がやりにくくなる。詐欺師仲間の一人がそこに留まって、かもの怒りを静め、失敗をうまく受容するように状況を定義してやる。これが「冷却」である。信用詐欺にひっかかるのは少数の人だが、失敗は社会生活にみちみちているのだから、却されなければならない人は大勢おり、「失敗への適応」は重要なテーマである。

一歩引いた視点で社会を捉えて、概念に名前を付けていく。社会とは「人間の生活」そのものであり、名づけることでより精密に世界を区別して、整理して、理解することができる。社会学とは、おそらくそういう学問なのだろうと思う。

ドラマや映画などのエンタメに慣れすぎているため、僕たちはリアルな生活そのままを写すだけでは味気ない、と思ってしまう。ヨーグルトのプレーン味より砂糖入りのものを買ってしまったり、淡々と事実を並べられるとそこにドラマを作り出してしまうのが人間というものだと思う。

学問にとって事実が重要であり、それゆえに社会学は「おもしろみがない」ようなものになってしまいがちだ。学問として価値があって大変面白い分野だと思うが、あくまでエンタメ的な文脈ではそうなる。
逆に言えば、おもしろくしてはいけないのだろう。そして、事実をそのまま受け入れるためにはそれを表現する言葉の選別も重要である。使い古された世俗的な言葉はすでに社会的な文脈に中でなんらかの意味付けがされており、そのようなバイアスがかかった言葉により事実に色がついてしまう可能性がある。

また社会学の本を読んでみるつもりだ。

〇参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/soshioroji/30/3/30_164/_pdf/-char/ja

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10617679?tocOpened=1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/105/0/105_49/_pdf/-char/ja


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