ジェットコースター、のち、フリーフォール【2022年J2第15節:新潟vs東京V】

すっかりゴールデンウィーク最終日ですね。もう連休終わりとか嘘だろ!?って心境しかないです。どうせ次の日から日常に帰ってしまうなら、せめて今この一瞬だけはバカンス気分の残り香に浸っていたい…明日から仕事または授業・講義が再開する人のほとんどがそう思っているのではないでしょうか。サッカーファン、とくに特定のJリーグクラブを応援してる人達ならば、試合に夢中になることでひたひたと押し寄せる現実から一時的にでも逃避する事が出来るので、大型連休最終日をサッカー観戦に充てる機会を逃す手はないでしょう。おそらく。

前置きが長くなった。
早いもので今年のJ2リーグも全42試合のうち15試合目にあたる第15節、14:00キックオフのアルビレックス新潟(以下、「新潟」)vs東京ヴェルディ(以下、「ヴェルディ」)の試合を観戦しておりました。そりゃあ推しチームですもの、上位相手にアウェーでスカッと勝って気持ちよく連休を終えたいじゃないですか。そう思ってDAZNをつけたはよいが…

雑感

こういう記事書くの、noteでは初めてで色々と不慣れなので、とりあえずつらつらと思ったこと、感じたことを箇条書きで書いてみます。忘れないうちに。一晩たったら記憶から消えちゃいそうだし。ただでさえ結果があれだったし。

前半

  • 立ち上がりは妙にフワフワしていたように感じる。新潟の選手がひょいひょい敵陣内に入っていくのがうまくて、ヴェルディ側は何とかそれを精一杯跳ね返す、という構図が続く。

  • ヴェルディの選手達が全く攻められていないという訳ではなかったように感じる。何回かこれが繋がれば!はあったし。ただ、こぼれ球に対してどっちがいくかとか、せっかく良い位置までボールを運べたりスルーパスを出せたりしてもそれに呼応する選手が…ってシーンが目立った気がした。連戦疲れの影響もある?

  • 序盤は相手の攻撃を耐えつつ、向こうに攻め疲れが生じ始めてきたら頃合いを見計らって一気呵成で点とりに行けばワンチャン!?と思った刹那、(ヴェルディ目線で)最悪の瞬間が。相手のクロスを跳ね返した?時のこぼれ球を新潟の高木善朗選手(以下、「次男」)に決められる。

  • このゴールにより、2022年の東京ヴェルディは所謂「高木三兄弟」(=長男:高木俊幸選手(千葉)、次男(新潟)、三男:高木大輔選手(山口))全員にゴールを決められるというありがたさの欠片もない記録を樹立。三兄弟全員素晴らしいなあ。いったいどこの育成組織で育ったんだい?

  • 最悪の時間はまだ続く。同じく敵味方ゴール前で入り乱れた所から新潟の松田詠太郎選手に翻弄され2点目を決められる。自陣にあんなに選手がいたのに、完全にそれを無力化されてしまった。

  • 極めつけは新潟のコーナーキック。舞行龍ジェームズ選手にドンピシャヘッドを決められスコアは0-3に。今季のヴェルディはセットプレーの守備に課題が…

  • とはいえヴェルディに反撃のチャンスが全く無かった訳ではない。前半終了間際、味方の横パスを受けた深澤選手がスルスルと相手陣内に侵入しシュートを放つがこれは惜しくも枠外。惜しかったなあ。決まったかと思った。結果論だが、ここらの時間帯でビハインドを3点から2点に縮めておければ、後半のゲーム運びはちょっと違うものになっていたかも。

  • ハーフタイム中、昨年の同一カード対戦結果を思い出し悶絶するヴェルディサポーター多数。

忘れられるものなら忘れてしまいたいよな、こんな試合の記憶なんて
https://www.jleague.jp/match/j2/2021/032710/live/

出典:Jリーグ公式サイト

後半

やられっぱなしで終わってしまった前半。しかしここから、沈んだヴェルディサポーターのテンションを大きく乱高下させる出来事が立て続けに起こるとは誰も知る由がなかったー

  • 堀監督、まさかの狂気の4枚替え。マジかよ、初めて見たぞ。ただ、ハーフタイム中に11人中4人を途中交代せざるを得ない用兵となってしまったことに関しては、思う所がないわけでもない。どうにか活路を見出していきたいが…

  • 谷口栄斗選手が後半開始数分後、相手選手との交錯?の後膝を痛め一時ピッチの外に出たときはゾッとした。残り1枚となっていた交代枠云々のほかに、今シーズン守備の要としてフル出場を続けていた選手の長期離脱がダメージにならない訳がない。しかし凄いな谷口君、大卒ルーキー1年目で開幕からずっと最終ラインのスタメンなんて。信頼されてるな!

  • 奇しくも新潟のFWには「谷口海斗」選手が。「谷口●斗vs谷口●斗」のマッチアップが実現することに。だからなんだという訳ではないですが。谷口のいるほうが勝つ!

  • いきなり途中交代で右ウイングに入ったバスケスバイロン選手に決定機が。中盤でボールを奪いバイロン選手にボールが渡ると持ち前の推進力で右サイドを駆け上がりシュート!惜しくもサイドネット。これも決まったと思ったんだけどなあ。

  • その数分後、左ウイングに移った新井瑞希選手がドリブルで相手陣営に侵入し、遠巻きの山なりのシュート!これが決まりヴェルディ1点目。

  • 更にその数分後、バスケスバイロン選手が右サイドを駆け上がりシュート!今度は枠内を捉え、決まって2点目。またまたその数分後には再びバスケスバイロン選手がゴールを決め3点目!ヴェルディ、なんとわずか15分の間に3点のビハインドを帳消しにする怒濤の猛攻。これにはサポのテンションが急上昇フルテンだ!前半終了時の沈んだ空気と真逆に、一気に高度を上げる。まるでジェットコースターのように

  • 後半始まってから、同点に追いつくまでのヴェルディのインテンシティはよかった。本当によかったんだけどなー。

  • 攻め疲れなのか、追いつかれた相手が焦って体勢を立て直したのか、試合をイーブンに戻したことによる心境の変化なのかはわからないが、同点に追い付いた後くらいから時間を経るにつれ徐々に勢いが下降していったような感覚があった。結果論ありきで言うと、この辺で4点目とって逆転して、あわよくば5点目もとってとどめを刺すべきだった。

  • ヴェルディが選手交代で流れを変えたのと同様、新潟サイドも選手交代で試合の流れを変えようとする。サブメンバーに本間至恩に伊藤涼太郎控えてるとかえぐいわー。

  • ヴェルディ、この日最後の交代枠は中盤の梶川諒太選手に代わってFW小池純輝選手!あくまで最後まで攻めまくって逆転を諦めない采配。

  • 新潟のこの日最後の交代(4人目)は谷口海斗選手に代わり谷村健選手。この交代が2分後、ヴェルディを再び絶望へと誘うことになるとは…

  • あのシーンは、なんというか、フリーにさせすぎたのかな。谷村選手のゴラッソを褒める他にはないが、せっかく3点差を追いついてそろそろここいらで逆転ゴールを、と意気込んでいたタイミングで決められると結構精神的にずっしり来るな。このままスコアは動かず試合終了。そこそこ高い所にあったサポのテンションが新潟の4点目で一気にフリーフォールが如く急降下してしまった…。

  • 悔しい。でも一番悔しいのはプレーした選手本人達でしょう。あと、貴重な連休終盤をアウェー遠征に費やし現地で声援を送ったサポーター達も。

全体的な雑感っぽいもの

  • 所々に守備に穴というか、誰も居ないポケットのような状態となっている箇所があったのが気になった。結果的に何回かそこを突かれ、負けの一因に繋がった印象。あとはハイボールの目測誤りとか。際どい球はほとんど新潟に全部取られてた。

  • 主審の判定の癖、動き、視線のポイントなどを把握して試合に臨むことの重要性を再認識。新潟の選手はこの辺の傾向把握と実践への応用がヴェルディと比べ上手だった印象。

  • そもそもスタメン選びに根本的な問題はなかったのかな?という感想。今日の新潟の出来が良かったとしても、さすがにハーフタイムに交代枠の4/5をいきなり使い切らざるを得ない状態としてしまったことは流石にな…逆転勝ちで試合を終えていれば「勝ったからヨシ!」て言えたんだけど、勝つどころかドローで終わる事すら出来なかったわけだしなあ。

  • 守備時、エリア内にいる人の数はこちらのが多い筈なのにあっさりプレスを交わされたり決定的なシュートを打たれてる時にボールウォッチャー状態になってしまう事象も目立つ。「ただそこに居て立ってるだけでは守備として成立しない」んだなあって身に染みた。

  • 2020シーズンまでは、ヴェルディが唯一負けたことがない相手だったのに、気づいたら完全に相性が逆転してしまってら…。もう新潟の選手やサポで、ヴェルディに極度な苦手意識を持つような人はかなり少なくなっただろう。まあ無配継続できてた時も割と引き分けが多かったけども。

  • ツイッターやインスタでヴェルディサポがアップしてた新潟グルメの画像みるとやっぱり俺も遠征行きたかったなってなる。前回新潟遠征行った時はタレカツ丼と駅ナカの寿司屋くらいしか制覇できていないので、いつか機会出来たら万代バスセンターのカレーとか、イタリアンとか食いたい。あとは新潟県内各地のご当地ラーメンとか。

  • ホームでは絶対勝とうな。5点差とか7点以上取れとか贅沢は言わないので、まずは守備安定させて1点差をきっちり守り切れるチーム作りが出来ていることをひたすら祈願する。

  • 3点差を取り返す…いやあ、この試合を思い出すなあ。

この試合が良くも悪くも「成功体験」となってしまった感は否めない。
https://www.verdy.co.jp/match/info/2015041109/result

出典:東京ヴェルディ公式サイト

あとがきのようなもの


上手に試合観戦レポをnoteに書ける人がうらやましい。こればかりは継続や経験なのかな。自分の中では上手にインプット出来たつもりでも、いざアウトプットしようとした時に思った以上にインプット出来ていないことを痛感すること多々。あとはツイッターばかりやってたのもあり、文章を推敲せず自分で書いたものを見直す習慣がごっそり抜けていることに気づいたりと。

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