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あの時の後悔

惚れた人は

私にないものを持っていた

ある本で読んだことがある
私達は自分にない【強さ】を持つ相手を
手に入れようとしているのだ。と


暑さに強い個体と寒さに強い個体がつがえば
地球が温暖化しても寒冷化しても子孫が生き残る
だから惚れ合ったもの同士の
エアコンの適正温度は一致しない
どちらかが神経質ならどちらかは無神経
どちらかがお金にだらしなければ、どちらかはしっかり者
そんな2人が恋に落ちる


妙に納得してしまった

朝方の私と夜型の彼
短気な私と温厚な彼
私は丘の上に咲く花が興味があったけど
彼はその下にあった82年式の車に興味があった

彼の興味が
私を知らない場所へ連れていってくれた

こんな風に思う人もいるんだ
こんな風に感じる人もいるんだ

そんな感性の違いが
私たちを引き寄せあったと思う


でもどうして
なぜ
どうしてもっと違いを受け入れることが
できなかったのだろう

お互いの違いをわざわざ合わせようとして
お互いの魅力もわかり合おうとしないまま
ぶつかってしまったから

私達は離れることになったのだろう


あれから私はよく思う
違う人間にあったとき
「この考え方も素敵だな、勉強になるな」と

そしてその次によく思う
「彼の感性をまた知りたい」

あなたは私にとって
一番混ざり合えないほどの
別個体で
異物で
刺激的で
特別で
唯一無二で

出会えたことを宝物だと呼べる
そんな人物だったということ


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