【2019年】お母さんの学びメモ「第7回教師力アップセミナー」
H30年度 第7回 教師力アップセミナー
第7回 教師力アップセミナー
2019年2月17日(日) 大口中学校
学力・学習調査結果から見える理科授業改善の視点
講師: 佐々木 昭弘先生
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●言語化の重要性
言語化することで認識が生まれる、という指摘には大いに共感できた。
言語化することによって、みんなが共通の認識を持てるようになる。土台がそろっていなければ協働もできない。
言語化できるようにするためには、国語の力は必須だ。やはり国語はどの教科においても基礎基本になると思った。(でも今回は理科のセミナーだったけど・笑)
国語を軸に、あらゆる教科を連携させることは有効だと感じる。
小学校は担任が全教科を教えるのだから、それはやりやすいはず。ぜひそういう意識を持って授業をしてほしいなと思った。
言語化のために「書く」ことが大切、という指摘も納得できる。
書くことは訓練なので、いろいろな場面でやる必要があるだろう。
でも正しいアプローチをしなければ、単に作文嫌いの子どもを量産することになりかねない。
苦手な子にはフォーマットを提示して、それに当てはめるように書くことや、得意な子のフレーズを借用することを認めることなど、具体的な事例紹介は参考になった。
●構造的思考
構造的に思考するには、論理的に考えることが大切だ、と改めて思った。
事実とそこから得た解釈をセットで考えて言語化することだ、という佐々木先生の言葉を聞いて思ったのは、「あぁそれが構造化につながるんだ」ということだった。
事実と解釈をつなげること、そしてそれを言語化することが重要なのだと思う。
それにしても、「構造的に考えること」というのは、すべての根本にあるのだなとつくづく思う。
いろいろなセミナーで聞く話や、いろいろな本で読む内容からも、「構造的思考の大切さ」を感じ取ることができる。
そういう思考ができると、人に伝わりやすい。逆に言えば、人に伝えなければならないのであれば、構造的に話を組み立てる必要があるということだろう。
新学習指導要領のキーワードでもある「見方・考え方」はこうした構造的思考を子どもに身につけてほしい、という思いが込められているのだろうし、それができるための「資質・能力」を子どもに持たせるための学びを提供しようね、ということなのだろうと私は解釈している。
●発問の種類
発問の種類として3つの型を指摘されたが、これにとても共感した。
・事実を問う どうなる
・方法を問う どうする
・理由を問う どうして
ものの考え方として、私は「どうして?なぜ?」を問うことが大切だと思っている。
よくある指導法は「どうやってやるか」(つまりやり方)を教えるものなのだが、これだと応用がきかない。(学校だけじゃない。会社でも同じこと)
少しでも条件が変わると、まるで別もののように捉えてしまい、手も足も出なくなってしまう。
一方で「どうしてそうやるのか」がわかっていれば、おのずと、必要なことは何なのか、最終的にどうなっていればいいのか、がわかるので、それを目指していろいろ工夫してやることができるようになる。
要するに根本的な目的がわかっていれば、そこへの辿り着き方は千差万別でよいのだ。
その人ごとの特性があるので、やり方を教えたら自分で勝手に「なぜ?」を考えられる人もいるし、逆に教えてもらわないと動けない、もしくは教えてもらうまでじっと待つ人もいるので、向き不向きはあるのだが、学校教育を受けている段階では「どうして?なぜ?」を考える経験をたくさん積ませてあげてほしいなと思っている。
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