【2018年】お母さんの学びメモ「H30年度 第3回教師力アップセミナー」
H30年度 第3回教師力アップセミナー
2018年9月2日(日) 大口中学校
「教科書を生かした授業づくり」~道徳・算数の模擬授業を通して~
講師: 和田 裕枝先生
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今日の「H30年度第3回教師力アップセミナー」は、授業名人の和田裕枝先生の模擬授業スペシャル。
道徳と算数の2本の模擬授業と、授業検討の達人たちによる深掘りがセットだ。
和田先生の模擬授業はいつもどおりテンポよく進み、川の流れのようにスムーズに展開していた。
あまりにも自然に、きれいに流れていくので、参観している人はあっという間に感じるだろうと思う。
しかし子ども役をやってみるとわかるのだが、流れの中に乗っかっているうちにいつの間にかすごく頭を使っていて、終わるとぐったり疲れる。
それは和田先生が、子どもたちに自然と「思考させる」ように流れを持っていっているからだ。
そのための細かい布石や駆使される技術の数々は、あまりにも自然にスムーズに授業が流れていくために参観者に気づかれず、見逃されてしまうことも多いのではないだろうか。
そんな価値ある宝物をきちんと見えるようにしてくれるのが、授業後の深掘りだ。
深掘りセッションの場面では、授業者のねらいを明確にし、そのための準備や授業の組み立て方、必要な技術やその意味などを拾い上げて我々にその形を見せてくれる、その価値はとても高いと思う。
授業研究会では、若手の授業について検討することが多いと思う。
そこではどうしても「足らない部分」が焦点になりがちだろう。
足りない部分ができるようになることで力量を上げる、というやり方はたしかにあると思う。
だが、足らないことを責めるような雰囲気になってしまうと、若手は委縮してしまうだろう。
それよりも、今日のようなすばらしい授業をみんなで見て、「何がよいのか」「子どもにどんな力がついたのか」など、良い部分にフォーカスする研究会をしてみてはどうだろうか。
目指す子どもの姿やそのために役立つような良いアプローチの仕方などの具体像をみんなで共有できることは、その後の話題の土台が揃うことになって、思いが伝わりやすくなるのではないかと思う。
そうなると必須なのは、「授業を見る視点」を持つことだろうと思う。
すばらしい授業の中から、価値ある場面を切り取れるだけの力量がなければ、授業の価値を深めることは難しいだろう。
「授業を見る視点」をいろいろなバリエーションで持つことは若手には難しい。
先輩がいくつか授けてあげられるといいと思う。
視点を持って授業を見れば、気づくことが増える。
それを自分の引き出しにどんどんストックしていってもらえるといいなと思う。
すばらしい授業を提供してくださった和田先生と、その価値を見える形にしてくださった深掘りメンバーのすごさを実感した時間だった。
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