#11 国家試験過去問:血液②ー高齢者の「アザ」の原因とは?

お疲れ様です。mattです。

このところ考えることが多く、更新が滞りがちですみません…5月からはもっと書いていきたいです。

さて、しばらく更新しない間に過去問演習はかなり進み、血液内科の方は2周目に入りました。わかる問題も増えてきて嬉しい限りです。

高齢者に起きるアザの原因3種類

1.後天性血友病

血友病という病気を聞いたことのある人、さらには、それが遺伝的な病気であり、子供のうちから発症するということをご存知の人もいるかもしれません。しかし、血友病は先天的に問題のなかった高齢者にも起こりうる病気なのです。

それが後天性血友病と言われるもので、高齢者の皮下血腫(アザ)で発見されることが多いです。

先天的な血友病とは違い、そのアザは全身にまで及び、かつ関節内出血(先天的な血友病ではよくみられる)が、後天性血友病ではほとんど見られないとのこと。

自己免疫疾患の一つであり、治療にはステロイドが用いられます。

2.老人性紫斑病

老人性紫斑病は、血液そのものに問題はなく、加齢により血管が弱くなることで内出血によるアザを起こしやすくなるという病気です。

数日でアザは消えるとされ、積極的な治療は行わず経過観察されます。

3.虐待

当たり前のことながらアザといえば打撲のあとできるものであり、虐待による打撲でアザができるという可能性も考慮すべきです。悲しいことですが高齢者に対する虐待事件は後を絶ちません。

国家試験では、高齢者か子供かを問わず、虐待によるアザの痕跡を「新旧混在した皮下出血痕」と表現したりします。日常的に虐待を受けている人の特徴だと言えるでしょう。

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