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【ライブの記憶】松永天馬ソロ「NARCIST」ツアーファイナル@渋谷WWW

あまりにも良かったので忘れたくなくて記憶あるうちに書いてます。ライブレポにはほど遠く感想駄文。よろしければどうぞ。。

松永天馬ソロ「NARCIST」ツアーファイナル@渋谷WWW
2019.2.14 “バレンタインハラスメント”

元々はシネマライズという映画館であったWWW。ここは思い出の映画館で高校生のころによく学校帰りひとりで映画を観に行った。元映画館なので大きなスクリーンがステージに設置されており、フロアの段差も昔の名残。ということで音楽と映像とのコラボに最高のハコ、今回のライブでも、ヒゲの未亡人メンバーでもあるALiさんによるVJ(映像)が、ここの大きなスクリーンで映し出されるのがほんとうに素晴らしく気持ちが良かった。

ライブは映画「松永天馬殺人事件」の続編ときいていたが、なるほど、ステージのスクリーンに松永天馬さんの遺影が投影されている。ふと、ぐにゃりと変形して違う表情になり、度肝を抜かされるところから始まった。(下の写真は変形前の遺影)
死人が生き返ったのか、別人格にのっとられたのか?不敵な笑みに。
メンバーが登場しておもむろに「松永天馬殺人事件のテーマ」が演奏される。

バンドは“松永天馬と自殺者たち”。松永天馬、おおくぼけい(キーボードfromアーバンギャルド)、高慶智行(ギター)、ジュリエッタ霧島(ベースfromキノコホテル)、タナカ組長(ドラム)というバンドの面々に加えて、今回はVJにALi、ダンサーの神田初音ファレル、コーラスに塚本舞(まいぷに)がコラボ。すごい。

セットリスト

松永天馬殺人事件のテーマ
ラブハラスメント【ダンサーコラボ】
生転換【ダンサーコラボ】
詩人狩り
都市は優しい
Blood, semem, and Death.【まいぷにコラボ】
プレイメイト【まいぷにコラボ】
好きな男の名前腕にコンパスの針で書いた【まいぷにコラボ】
天馬のかぞえうた
てまきゅん愛してる
キリスト・ロック
血文字系
ゴーストライター
僕らの七日間恋愛
身体と歌だけの関係
ナルシスト
アンコール
SEXY HARAJUKU【ダンサー、まいぷにコラボ】
ポルノグラファー
(*Twitterから引用させていただいたセトリ)

全曲最高だったけど、個人的に心に刻みつけた曲について書いておきたい。このあたり、人によって違うだろうから、いつか他の人のお話も聞いてみたいなっと。

「生転換」

この曲、ほんとうに名曲ですよね・・映画「松永天馬殺人事件」の劇中オープニングにもなっていて超かっこよくて大好きですが、この日のライブではダンサーのファレルさん(ルックは松永天馬の分身のように、黒スーツにサングラスにボブヘアー)がコラボしていて、鏡に映っている自分(分身)と向かい合い対峙するような歌、それに呼応するダンス。唯一無二の場面を刻みつけました。

「都市は優しい」QUEEN ver.

松永天馬ソロライブの定番曲。まさかのQUEEN「We will rock you」アレンジ・・こういうアレンジをバリバリとライブで披露してくれるの、今後も期待してます。デカダン。そして映像もすごかったなあ・・今回、ベースのジュリ島さんの目の前の位置だったんですが、終始演奏に惚れ惚れ。

「てまきゅん愛してる」

演劇的要素満載、オネエ口調の新たな松永天馬が登場する。不思議と綺麗に見えてくるのはなぜだろう。確か「あのひとは死んだの、だからアタシが代わりに歌うの」みたいな台詞があったような(ちょっと記憶があいまいです。この曲だったよね?)。この口調になると一気にヒゲの未亡人に近づく。ヒゲミボの“結婚したの 私自身と(自身と自身と・・)”ってフレーズが頭をよぎる。なんというか異様な迫力がありました。

「ナルシスト」

そしてラストに演奏された新曲「NARCIST」がこの一連の映画のエンドロールのようだった。ここまでいろいろな役の松永天馬が登場してきたけれど、最後の最後で“ひとりきりの等身大の松永天馬”が顔をのぞかせてくるような曲。(でも本当に松永天馬かどうかはわからないけど)。
初めて聴いたのでまた感想が変わるかもしれないけれど、このなかなか顔を見せてくれない感じが東京的、なんだろうな・・と漠然と思っていて、私はすごく好きだしグッとくる。この曲の今後の展開がもしあるならとても楽しみだし期待。

会場限定EP「ポルノグラファー」。ジャケの写真すごいよね・・

アンコール

ああ、映画が終わったんだな・・と少しぼーっとしていたら、アンコールに登場したダンサー・ファレルさんのハイジャンプ(空中で静止してみえる)で目が覚めて、キラッキラの「SEXY HARAJUKU」が始まった。この曲、ちょっとクセになるのよね。いかがわしくてかわいいトラックがなんともいい。それでいて、身体を覆う武装は取り払い生身の君をだしなよセクシーになれよって言われているみたいな歌詞が響く。
「ポルノグラファー」でラストもラスト。松永天馬殺人事件最大の衝撃シーンも映し出されて、最高に楽しいライブが終わった。



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