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従業員の困りごと⑰

私は、官公庁庁舎、美術館、ホテル等の建築物の施工に実績を持つ企業で、障害者雇用推進担当者として、障害のある社員とともに働いています。

彼女は3年前に注意欠陥多動性障害と診断を受け、障害者手帳を取得しました。アルバイトの経験はあったものの本格的な就労は我社が初めてでした。

入社当初の彼女は、ファイリングやデータ入力等の比較的簡易な補助業務を担当していました。私は、簡易的な補助業務だけではいずれ業務量が不足モチベーションも低下することから、新たな職域に挑戦し、業務を拡大していきたいと考えていました。

そのためには、本人の技量を見極め、出来るかもしれないという段階のものからスモールステップでチャレンジしていくことを考えました。     成功体験を多く積むことが本人の自信やモチベーションアップにつながり、そこから徐々にレベルアップしていくのが良いと思ったからです。

そこで私は、彼女と相談の上、今まで苦手なために業務から外していた電話対応に挑戦してもらうことにしました。

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最初は、メモを取る必要のない荷物の受け取りの電話対応でしたが、問題なく対応できることが判明しました。今では、受付の専用内線が彼女の席に直接つながるように設定され、周囲の社員も大変助かっています。

私は、彼女が社会人として自立し、会社の中で戦力となってもらうことを考えています。そのため、障害特性への配慮はしていますが、特別扱いはせず職場の仲間として周囲と同じように接しています。

最近の彼女は、部門の大切な一員として生き生きと仕事をしてくれています。そのような彼女の姿を見ることができ、私もうれしく思っています。

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YORISOU社会保険労務士法人の宮川です。わたしたちは、企業が抱える従業員のお困りごとに対して、積極的にサポートしていきます。また、育児・介護・病気と仕事の両立支援についても、企業を支えていけるよう職員全員でがんばっています!
*本文の内容は、行政機関で紹介している障害者雇用の事例集などを参考に  作成しています。

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