キングダムの嬴政こそ、始皇帝の真の姿ではなかろうか?
コミックも映画も大好評の「キングダム」ですが、この作品で描かれている秦王・嬴政という人物のことを少し考えてみたいと思います。
嬴政はのちの始皇帝であり、もちろん実在した人物ですが、司馬遷の「史記」と、この史書をもとに司馬遼太郎が小説にした「項羽と劉邦」のおかげで、始皇帝は暴君だったというイメージが強いですね。暴君で専制君主だったので、せっかく統一したにもかかわらず、わずか15年で滅んでしまっただろうという説明です。一方、「史記」は漢の時代に記されたものだから、漢王朝を正当化