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クレオール料理「ルガイ・ソセス」のレシピ

最近レユニオン島についての投稿を続けていますが、今回はクレオール料理の代表、ルガイ・ソセスのレシピを公開します。

"ルガイ"とはトマト煮込み、"ソセス"とはソーセージのことなので、「ソーセージのトマト煮込み」です。
誰でも作ったことがありそうな、ごく普通な時短料理な感じがしませんか?
使う食材もある程度どこの国でも手に入りそうな普通のものですが、時間をかけて煮込むことでめちゃくちゃ美味しくなります。
シンプルな食材を使っている分、老若男女誰にでも好まれる味なのではないかと思います。

今回はうちのパートナー(レユニオン島出身)が普段作るレシピを載せます。
レユニオンフードの宅配業者COLIPAYSのカタログに掲載されていたルガイ・ソセスのレシピも参考程度に載せておきます。(フランス語ですが…)

おそらくこれが一般的なレシピ

○材料(2〜3人分)
・バスマティライス (なければ日本の米でOK。タイ米も合いそうです。)

・ポークソーセージ大4本 ※
・玉ねぎ  2個
・パプリカ 1〜2個(無くても良い)
・トマト  4個(トマト缶でも良い)
・にんにく 2かけ
・生姜   1かけ

・オリーブオイル
・塩
・こしょう
・唐辛子(辛いのが好きな方のみ)

・レンズ豆 or レッドキドニービーンズの水煮
(付け合わせに使います。あった方が美味しくなりますが、手に入らなければ省略して下さい。)
⭐︎追記(2022/11/13)
豆を煮る用にローリエかタイムがあればご用意ください。

※ソーセージはフランスではSAUCISSES DE TOULOUSEという少し脂身が混ぜ込んである太めのポークソーセージを使っています。
お近くで手に入るポークソーセージ(太め)を使っていただければと思います。
(レユニオン島でムスリムの方は鶏肉のソーセージを使うそうなので、お好みで…)

TOULOUSEというのはフランスの地名です。

○作り方
1. ソーセージを沸騰したお湯で茹でる。(脂や灰汁を抜くためだそうです。)
2. 野菜を適当な大きさにカットする。

長時間煮込むため大きめでOK。ニンニクと生姜はみじん切り。

3.鍋にオリーブオイル大さじ2程度を熱し、玉ねぎとカットしたソーセージを炒める。

強中火くらいで。しっかり炒めるのでテフロン加工してある鍋かフライパンが良いと思います。
ソーセージにある程度焦げ目が付くまでじっくり炒めます。ここが一番辛抱するところだそうです。

4.ソーセージに焦げ目が着いたら、パプリカを加えてさらに炒める。ニンニク、生姜も加える。
辛いのが好きな方はここで刻んだ唐辛子🌶を加えてもいいそうです。

ここでなぜか間違えてターメリックを加えたパートナー。普通は入れないそうです😅色が黄色っぽいですが、気にしないで下さい。。

5.パプリカにある程度火が通ったら、トマトを加え、蓋をして煮込む。(目安20分)

蓋をして中火くらいで煮ていきます。トマトから水分が出てくるので水は加えません。

6.トマトから水分が出ているので、蓋を外して引き続き中火で煮る。(目安20〜30分)

水分を蒸発させながら煮込みます。

7.別の鍋でレンズ豆 or レッドキドニービーンズの水煮を温める。(追記: ローリエかタイム、もしくは両方を加えて煮るとより美味しくなります!)水分を飛ばし、塩こしょうで調味する。

今回はレンズ豆にしました。レッドキドニー豆も美味しいですよ🫘

8.ルガイ・ソセスの水分がある程度減ったら、塩こしょうで好みの味に調味する。

今回はこのくらいで食べましたが、もう少し煮込んで水分を飛ばしてもいいですね。


9.完成!炊き上がったバスマティライスの上にルガイ・ソセスと豆をかけていただきます。

写真の上部に写っている瓶の中にはレユニオン産の辛い唐辛子が入っています。

レユニオン島の人達はチリ(唐辛子)が大好きなので、料理途中で加える、もしくは家族に辛いものが苦手な人がいる場合は上記のように後がけできる瓶詰めのチリで調節するそうです。
レユニオンの唐辛子は私には辛すぎて舌が痺れるため、ほんの少量しか加えません。

ルガイ・ソセスを作る工程で、ソーセージと玉ねぎを炒める段階が一番大事だそうです。ソーセージにしっかり焼き色が付き、身がギュッと締まった状態から煮込んでいくと良いそうです。
意外とスパイスを使わず、一般的な材料のみでも味わい深い料理となります。
作業工程は簡単なので、良かったらご自宅でお試しください。

別の日に鴨肉のソーセージで作ったもの。これはこれで美味しかったです。水分をしっかり飛ばすとより凝縮した味わいになります。

○おまけ
レユニオン島のビーチでテイクアウトして食べたルガイ・ソセスはこのような感じでした。だいぶ煮詰めていますね。パプリカは入っていないことが多いです。

右がルガイ・ソセス。

私達が現在住むフランス本土のペルピニャンに、週2回レユニオンのクレオール料理のフードトラックが来ます。なかなか高額なのでめったに買いませんが、試してみたら文句無しに美味しかったです。

右がルガイ・ソセス。左はアチャールという野菜のスパイス炒め。

しかし、これまで食べたルガイ・ソセスの中ではパートナーのお母さん作成のルガイ・ソセスが断トツで美味しかったです。

年季の入った大きな鍋で長時間煮込まれたルガイ・ソセス。屋外の窯のようなところで半日かけて調理していました。
付け合わせはレンズ豆とレッドキドニー豆の両方。乾燥豆を一晩水に浸してから煮込むそうで、気分によって玉ねぎやガーリック、ローリエ、タイム等も加えるそうです。

どうやら、この大鍋に染み付いた焦げが味に深みを出しているようです。
自宅のコンロ&テフロン鍋で作ってもこの味に敵うことはない気がします…🥹しかし、しっかり炒め、時間をかけて煮込むことで近づけることはできました。
うちには圧力鍋がありませんが、いつか圧力鍋を使って調理してみたいと思います。

皆様も一度、騙されたと思って作ってみてください。予想以上に美味しいですよ✨

最後までお読み下さりありがとうございました😊

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