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バーチャル短歌結社・四号線 第2巻第8号(通算18号)2022年8月

・短歌連作「ピロピロ笛で」

いつなぜに死ぬのかなんてわからない残暑の砂利に涙が黒い

半裁の西瓜の中身捨てちゃった フルーツポンチ・夏の嘘入り

国の名は滅びたあとに付くものさ黄土の肌の女の曰く

だぼだぼの網を掲げて子らは行く都会のビルの昆虫展へ

まだ秋を認めたくない君の背にとんぼが止まる 別れてほしい

ハワイにて決断をする夜が来るイルカが頭上飛んだあとから

あきらめることが増えてく現場からピロピロ笛でお伝えします

空色はグラデーションを思い出す夏の終わりの夕暮れのころ

倦怠を置き去りにする月の色 そいつは夏の終わりってやつ


・雑感

自分に必要な人・物はぜったい近くに残っていて手を伸ばせば触れられるし、不要な人・物はいつのまにかずっと遥か遠くに行ったり、消えたりする。これって真実なのか、たまたまなのか…。なんにせよ、忘れないでおこう。あ、お題をいただいた方々、サンキューベリマッチでした!感謝です。

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