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無題 【詩】

弛み無き歩みの友は
遠方にて進む
西日に暮れる青空は涼しく
彼方に靄が在る
そしてそれは流れている
此の辺りに鳥の声

友は帰路をはしり
道沿いの店で談笑する
いつもの川に
ライズを、ハッチを見知り
揺れる紅陽を識る
山は青青と彩濃く
静寂の香風

夕食は笑みが溢れ
悠然の時間に
夜空は輝き始める
素早く湯を浴びて
一服、そして樽の香り
恍惚の時間を見る

君は在る
昼は木陰
夜は星の下
私は帰りたい
君のところへ
我が家へ
山川の清浄の内へ
星星の灯の下へ

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