夕暮れの長椅子で  【詩】

太陽が少しずつ力を失い
夜が労わる様に昇ってくると
西の空は 素晴らしく
色がとけていく

恋人たちは
おしゃべりを止めて
とけていく色を
愛しげにみつめる

激戦を駆け抜けてきた者たちも
故郷を愛しみ
家族の情景は
西の赤色

全ての愛しみを
包んだその色が
とけていく

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