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楽しむ姿を見て育つ

僕が柔道をはじめたのは36歳のときで、子供たちに柔道を習わせたいと思ったことがきっかけでした。地域の柔道場に行くと、まず親が柔道をしなさいと言われ、それまで運動嫌いで柔道の経験もなかった僕でしたが、子供たちに柔道をさせたい一心で道場に通いはじめました。

最初のころは、道場に行くのが嫌でたまりませんでしたが、続けているうちに稽古が楽しくなり、気がつくと、子供たちを教える側に立っていました。

そのうち子供たちはさっさと柔道をやめてしまいましたが、僕の方は今もこうして社内に柔道場をつくって、社員や取引先と一緒に楽しく柔道を続けています。そして子供たちはというと、僕が柔道を楽しく続けている後ろ姿を見ながら、想像もできなかったような道へ挑戦し、それぞれの人生を力強く歩んでくれています。

柔道が子供たちの成長にプラスになったのだろうかと、ずっと疑問に思っていましたが、最近になって「親が楽しんでいる姿を見せることが、子供にとって何よりも良い環境づくりにつながる」ということに気がつきました。

会社の人材育成でも、大切なことは教える側が楽しんでいる姿を見せることではないでしょうか。新しいことに挑戦したり、何かを学んだり、自分の殻を打ち破っていったりする勇気は、周りにそうした人たちがたくさんいる安心感から生まれるのだと、僕は思います。

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