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夢よりも現実、未来よりも過去が大切だと私が思う理由(わけ)。

そんなタイトルで反発したい若い人にこそ、おっさんの戯言だと思って聞いてほしい。



夢と未来。若者たちに与えられた特権(かもしれない。おじさんにも夢も未来もあるけれど)。

現実と過去。おっさんに与えられる特権。

45年生きてきて、夢と現実/未来と過去。どちらが大切かと言えば間違いなく、現実と過去。

私は、馬鹿みたいに、今からでも何にでもなれると本気で思っている。

それでも言いたい。

つかみどころのない未来や夢よりも、確かに感じる現実や過去の方が、私の人生では大切だ。

二十歳の頃に出会った同じ年の女の子との思い出は、今でも自分の心を温めてくれるし、それを温かい気持ちで思い出すことができる人生を送っていることが私はうれしい。

仕事に命を懸けていた20代、30代の頃。その時の経験は、何物にも代えられない財産になっている。過去と言ってしまえばそれまでだけれど、その経験が今の私をかたちづくり、未来の可能性を開いている。

姿かたちの無い、未来や夢を語る人たち。今もたくさんいるし、20年前だってたくさんいた。

語るのは誰でもできる。でも、その夢や未来に向かって20年間地道に歩き続けるのは、そう簡単ではない。


そんな、簡単ではない道を20年間歩き続けると、夢と未来は、現実と過去と言う形として目の前に現れる。

だから、私は夢と未来の結果としての現実と過去の価値を信じる。

夢と未来を語り続けて何もしない人も(たくさん)いる。彼らの20年後は、今も夢と未来だ。

でも夢と未来を持って20年間、必死に歩いて来た人間にとって、それは現実と過去になる。

だから、夢と未来よりも、現実と過去をのほうが素晴らしいと私は断言する。

語るべき現実、過去を持つ人。それは素晴らしい。
語るべき現実、過去を持たずに未来と夢を語る人。20代なら素晴らしい。

でも40代になった時には、夢と未来ではなく、現実と過去を持つおじさんになっていた方が、人生は確実に楽しい。

語るべき現実も過去も持たない、そんな人生は送りたくない。

夢を持つのは素晴らしい。未来を夢見るのも素晴らしい。
でも、過去を持つのはもっと素晴らしい。
夢を追って、未来を信じて積んだ経験はほんとうに素晴らしい。

現実と過去。
それは夢と未来の残骸のように思えるかもしれないけれど、
20代、30代を必死に生きないと手に入らない
キラキラと輝く残骸だ。

思い出と経験。
それが人生後半戦を生きる糧になる。





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