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20230421 心理学研究の分析手法の実況中継

※今日の内容は祭と無理やり関連させてもよかったのですが,変に無理やりするより心理学の祭としてのセミナーの報告とした方がシンプルだと思いましたのでそのようにさせていただきます。
 
 これまで基本的に「職場にいるのは20時まで」と決めて,遅れても20時半までに帰るようにしておりました。しかし今日は20時から開催されるセミナーがZoomで無料公開されるのでそれをみるため職場に残っています。
 これまでの対面でのセミナーだとこんな夜に行われることはなく基本的には昼間にしか開催されなかったので,平日に参加することは難しく土日開催になることが多かった気がします。しかしこうしてZoomなどで「現地に集まる必要がなくなる」と,こうして夜にセミナーを開きそれに参加するのも容易になりいいなあと思っております。
 今日見ているのは,心理学会でバリバリ活躍されている若手研究者が,実際にローデータからどのように効果的に扱ってデータ処理していくのかを,実際のパソコン画面を画面共有して実況しながら説明してくれるものです。
 Rでバリバリされるところを見せてくださる先生もいれば,EXCEL+SPSSで泥臭く行う先生もいて,後者に近い私もみていて安心できる内容でもありました。
 そのほか,「この先生はChatGPTをアシスタントとしてつかっているのだな~」とか「この先生は画面をこんな感じにしていてブラウザにこういうのをお気に入りに入れているのだなあ」などが分かって非常に面白かったです。
 こういう,研究者が分析作業をリアルタイムで示してくれるのは,神絵師様が絵を描いているのを見せてくれる感じで面白いよなというのは私も思っていて,実は2年くらい前の学会大会で,「英語論文を書いているところ」「Rで分析しているところ」「研究紹介の絵を描いているところ」などを実況中継で説明してもらうラウンドテーブルを企画しました。それは学会の企画でもあったので,学会の偉い人経由で偉い先生を紹介していただいたり,偉い先輩経由で優秀な若手にお願いしたりなので,すごく優秀な実況中継者をそろえて臨んだのですが…。
 神絵師が絵を描く動画も,1枚完成させるまでを早送りや途中省略などの編集を経て公開されていることが多く,1枚絵を描くのをそのままのスピードで流し続けるとおそらく飽きられるのではと思います。
 また,小説家などが作品を書いているさまを見せてもらえると嬉しいなあと思うのですが,これも見続けて面白いと思えるのは小説を書いている人くらいで,一般人には面白くないものなのかもしれません。
 そんな感じで,本日行われたこのセミナーも,私は見ていて面白かったのですが,これは正直「みなくても大丈夫なくらいの知識を自分も持っている」からこそ面白かったのかもしれません。なので,そうした前知識なしでこのセミナーを受けて,「できなかったことができるようになる」というのは難しいのかもしれません。
 このあたりは見ている人だけではなく演者にもあてはまり,今日実践された先生が,自分の解説を終えたあとですごく見ていた人の反応を気にされていたのがすごくよく伝わってきたのですが,おそらく実践されている方は「こんな当たり前のことをみて,満足されたのか?」という不安を感じずにはいられないのではと思います。
 まあでも本当にこうした研究の実況中継系の試みはすごい楽しくなる可能性をガンガンに有していると思うのでこの方法の可能性を私の方でも今後も探していきたいなあと思ったりしています。

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