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大学院への進学、おススメします~卒論と修論の違い~

現在、修士論文の修正中です。末っ子の息子も、高校は、とりあえず押さえたので、手続きがあったり、また、私の卒業も決まったので、卒業式に着るアカデミックガウンの手配をしたり、バタバタしています。

2年間という短い期間でしたが、進学して、ホントに良かったと思っています。

薬学でない科目を専攻したおかげで、医療職以外の同級生とも知り合うことが出来ました。課題を通じて、ディスカッションを行いましたが、まったく違う視点からの意見が飛び交い、とても勉強になりました。
健康情報マネジメントコースを選択したため、患者さんの背景にあるものをいつも念頭に置いて、服薬指導を行うようになりました。
(例えば、いつもお薬が余ってしまう患者さんがいらして、自宅での血圧をお聞きしたら低すぎたので、それで調節して服用していることが判明したなど・・・・・)

大学時代と違ったのは、専攻や同級生もそうですが、論文への取り組み方でした。

ウン10年前の学部時代の卒業論文は、研究室で、前年の卒業生のテーマを引き継いで、その続きを研究しました。そのため、私が自分で考えるというより、前年の先輩のやり方をそっくりそのまま引き継ぐ形で、新しいものは、さほどありませんでした。指導教授の指示にしたがっての研究に過ぎず、卒論発表会では、発表者の私を差し置いて、指導していただいた教授と、助教授の意見が対立し、討論になったなんてことも~
最初に勤めた研究所では、抄読会もありましたが、自分の研究分野だけ、しかも、研究に参考になるようなものしか、読まなかったので、非常に狭い分野だったように思います。

使用した統計学の書籍

修士論文は、まず、専攻した学問について、スクーリング(オンライン講義)で学びました。定期的に課題提出があり、ネット上に提出し、同級生とディスカッションを行い、学びを深めました。また、修士論文を書くために、参考になる論文を読み、論文内容を記載したレポートを提出することで、論文の読み方を身に付けました。
私の研究テーマは、「職業性ストレスと腸内環境」でしたので、職業性ストレスについての論文、腸内環境についての論文、また腸内環境、ストレスにそれぞれ関係する食事や睡眠などの論文も読みました。修士論文の最後に、参考文献を掲載していますが、私の修士論文では50近く。掲載していないものもあるので、全部で70~80本は読んだと思います。
修士論文の執筆には必須な、統計学の講義もありました。
学生時代は、t検定、F検定しか勉強していなかったので、ホントに難しかった・・・・・
最近では、論文を読むときに、どの統計分析を使用しているのか、すごく気になります。(今回、修士論文では、統計分析で苦労したので)

修士論文は、新しい知見を取り入れるものでなくてはならないので、
先行研究を参考にしながら、自分のオリジナル部分を作っていく必要があります。

先行研究を読み進め、指導教授と定期的に面談
また、中間報告会が数回あり、そこで、院生の皆様と、研究内容についてディスカッション。指導教授ではない先生のご意見もお聞きしたりしながら、
研究を組み立てていきました。
倫理審査(ヒトでの研究には必須)を経て、対象の方々に、尿検査、アンケート調査を実施、研究を取りまとめました。
また、ドラフト(下書き)提出が数回あり、指導教授、副査2名の先生のご意見もお聞きし、論文を整えていきました。

この数カ月、ホントに大変でしたが、
達成感が、卒論とは違って、半端ない~

それは、指導教授をはじめとするお力添えはあったものの、自分で研究を組み立てて、結果をだして、完成させたことからきているのでしょう。

リカレント教育が流行っておりますが、再就職のためなのか、統一性のない民間資格を複数取得する方が、私のまわりにもちらほらいらっしゃいます。が、そこにお金と時間をかけるなら、修士号や博士号を取得して、突き抜けてしまったほうが、社会に貢献できるのではないでしょうか?

ホントは、博士課程に進学したいのですが、(ただ単に研究が好きなので)仕事が大変過ぎて、厳しそうです。ですが、基礎は学んだので、博士課程への野望を抱きながらも、ぼちぼち、研究を続けていきたいと思います。



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